大阪・兵庫を中心に展開する、高価買取・激安販売がモットーの『電材買取センター』。創業者である株式会社フジデン代表・藤村泰宏さんの経営に対する想いや人生観に安田佳生が迫ります。
第3回 借金して買った10台のエアコンが、練習台

前回は「藤村さん、よくぞご無事で…」と言いたくなるような衝撃的エピソードが満載でしたね(笑)。

いきさつというほどのものでもなく、もともと引越し屋の時から「エアコンの移設工事」には馴染みがあったんです。エアコンを新居に持ちこむ方も多いので。で、引越し屋を辞めて「次は何をしようか…。あ、エアコンやるか!」くらいの軽いノリでして。

「取付工事」自体は資格不要なんです。でも配線工事までするなら「第二種電気工事士」という資格が必要で。僕も途中でそれに気づいて、慌てて取得したんですけど(笑)。

そう言えば全くそんなこと思ってなかったなぁ…なんでだろう?(笑) 引越し屋を辞めた後、すぐに個人事業主になって『藤村電気設備』を始めちゃいましたので。

いえ、全く(笑)。ひたすら営業しまくりましたが、全然ダメでしたね。だから最初の1年くらいは「なんでも屋」のようなことをやって食いつないでいましたね。「藤村電気設備」といいながら、草刈りばかりやっている時期もあったり(笑)。

…いえ、ひどいもんでしたね(笑)。エアコン本体が傾いていたり、室外機をものすごく高い位置に設置してしまったり…。配線工事がうまくいかなくて、ブレーカーがボンッと爆発して黒焦げにしてしまったこともありましたっけ。

移設工事が終わったら、言うんです。「エアコンガスの補充、本来なら8000円かかるんですけど、今回は無料でします。その代わりと言ってはなんですが、引越し業者さんに僕の仕事ぶりが良かったって伝えてもらっていいですか?」って。

ええ。引越し業者さんの間で、「すごく親切な電気屋さんがおって、お客さんからの評判もめっちゃイイらしいで」って口コミが広がって。何も営業せずに最終的には30社くらいの業者さんとお取引していました。

いやいや、素人ばっかり。ただ、仕事を教えて、資格も取らせて、そろそろ独り立ちしてもらおうという頃になると、みんな辞めていったんですよ(笑)。だからウチは「電気屋さん製造会社」みたいになってましたね(笑)。

せっかく未経験から育て上げたのに、育った瞬間辞めていくなんて大変じゃないですか。果たして藤村さんはこのピンチをどう切り抜けていくのか…次回の対談が楽しみです!
対談している二人
藤村 泰宏(ふじむら やすひろ)
株式会社フジデンホールディングス 代表取締役
1966(昭和41)年、東京都生まれ。高校卒業後、友禅職人で経験を積み、1993(平成5)年に京都府八幡市にて「藤村電機設備」を個人創業。1999(平成11)年に株式会社へ組織変更し、社名も「株式会社フジデン」に変更。代表取締役に就任し、現在に至る。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。