大阪・兵庫を中心に展開する、高価買取・激安販売がモットーの『電材買取センター』。創業者である株式会社フジデン代表・藤村泰宏さんの経営に対する想いや人生観に安田佳生が迫ります。
第35回 中小企業が見落としているシルバー人材の可能性

今日は「高齢者の雇用」について藤村さんのご意見をお聞きしてみたいなと。シルバー人材の活用ってすごく重要なんじゃないかと思うんですけど、中小企業の社長さんって、やっぱり若い人が好きなんですよね。

そうなんですよ。でも大企業では、今まで定年再雇用で半分くらいに下げていた給料を、能力によっては上がる人も出てきているんです。つまり労働力不足を見据えて、シルバー人材の囲い込みを始めているわけです。

まぁもちろん同じスキルだったら若い人を選ぶのは当然だと思いますよ。とはいえ今の20代って、需給バランスを考えたら中小企業に入ってくれるだけでラッキーな存在なんですよね。選考なんてせず「20代なら即採用」とせざるを得ないというか。

前回の話にも出ましたけど、世の中の常識って本当に一瞬で変わりますから。シルバー人材に対する見方もガラッと変わるタイミングが来る気がしますよ。実際、75歳まで元気に一生懸命働ける人が増えていくと思うんですよ。

藤村さんの会社は全然若い人も採用できると思いますけど、今の時点で20代なんて採用できないという会社は早く切り替えた方がいいでしょう。
対談している二人
藤村 泰宏(ふじむら やすひろ)
株式会社フジデンホールディングス 代表取締役
1966(昭和41)年、東京都生まれ。高校卒業後、友禅職人で経験を積み、1993(平成5)年に京都府八幡市にて「藤村電機設備」を個人創業。1999(平成11)年に株式会社へ組織変更し、社名も「株式会社フジデン」に変更。代表取締役に就任し、現在に至る。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。