人は何のために働くのか。仕事を通じてどんな満足を求めるのか。時代の流れとともに変化する働き方、そして経営手法。その中で「従業員満足度」に着目し様々な活動を続ける従業員満足度研究所株式会社 代表の藤原 清道(ふじわら・せいどう)さんに、従業員満足度を上げるためのノウハウをお聞きします。
第37回 日本は「貧乏」ではなく「貧乏くさい」だけ?

今日は「貧乏」と「貧乏くさい」の違いについてお話したいなと。というのも、昔から仕事仲間に「貧乏はしょうがないけど、貧乏くさいのはダメだ」とよく言っていたんです。最近になって、改めて「なぜ貧乏くさいのがダメなのか」を考えてみたくなって。

そうですね。お金も時間も「何に使うか」が重要で。人生の終わりに「いい人生だった」と思えるかどうかが大事なんじゃないかと、最近つくづく思うんです。だからこそ、無駄なものを徹底的に排除した人生が果たして豊かなんだろうかと。

無駄や余白から生まれる豊かさや面白さもありますからね。むしろそういうことがキッカケで人生が素晴らしく変化したりする。…とはいえ自分自身を振り返ると、両親が節約家ということもあって、節約を美徳としていた時期もありました。

確かに「清貧」のような思想も強かったですからね。でも私はどこかのタイミングで、それではカッコよくないなと思ったんでしょう。「武士は食わねど高楊枝」なんて言葉がありますけど、貧乏くさい人って一緒にいても心地良くないし。

そうだなぁ。高校時代にお金の使い方が大胆な先輩に出会ったことが大きかったのかもしれません(笑)。その先輩はよくいろんな人にご馳走したりしていたんですけど、決してお金が余ってるからというわけではなくて。

お金が概念でしかないことを理解しているんでしょうね。お金そのものには価値がなくて、価値あるものと交換することで初めて意味が出てくる。そういう感覚を本能的に理解している人が、「貧乏くさい」とは対極にある気がします。

まさにそうですね。最近の若い人って、「自分の時間やお金を他人に使いたくない」と考える人が多いと思うんです。もちろんそれは間違ってないんですけど、他人のために時間やお金を使えるかどうかも大事な気がして。例えば後輩が沈んでいたらご飯に誘う、みたいなことができるかどうか。

そう考えると、最近よく聞く「日本が貧しい」という話も、根拠のない思い込みなのかもしれませんね。
対談している二人
藤原 清道(ふじわら せいどう)
従業員満足度研究所株式会社 代表
1973年京都府生まれ。旅行会社、ベンチャー企業を経て24歳で起業。2007年、自社のクレド経営を個人版にアレンジした「マイクレド」を開発、講演活動などを開始。2013年、「従業員満足度研究所」設立。「従業員満足度実践塾」や会員制メールマガジン等のサービスを展開し、企業のES(従業員満足度)向上支援を行っている。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。