人は何のために働くのか。仕事を通じてどんな満足を求めるのか。時代の流れとともに変化する働き方、そして経営手法。その中で「従業員満足度」に着目し様々な活動を続ける従業員満足度研究所株式会社 代表の藤原 清道(ふじわら・せいどう)さんに、従業員満足度を上げるためのノウハウをお聞きします。
第52回 8人限定の友達に共通する「ないもの」とは?

今日は私から安田さんに聞いてみたいことがあって。以前安田さんが「友達は8人と決めている」と聞いてから、僕はどうだろうと考えてみたんです。そしたら8人もいないかもしれないなと(笑)。

いやいや、答えの出ないことだらけですよ(笑)。で、辞書で「親友」を調べてみたんですけど、「特に親しい友達」としか書いてないんです。「その<特に親しい>の定義が知りたいのに」と思ったんですけど(笑)。

ですよね(笑)。でも友達の多い人って、わりとすぐに「こいつは親友なんだ」みたいに言いません? 以前も「安田さんは俺の親友だから」と言ってくれる社長さんがいたんですけど、よくよく聞いてみたらその上に「大親友」がいるらしくて。なんだその程度かと(笑)。

以前仕事の付き合いがあった人もいますけど、進行形ではないですね。一緒に仕事をすると、どうしても「仕事のパートナー」になってしまうので。仕事抜きで会って、そのたびに「毎回進展のない話をしているな」というやりとりをするのが友達です(笑)。

まさにそういうことです。さらにいうと、「友達」になるには時間がかかりますよね。突然なれるわけじゃない。私、「星の王子さま」に出てくる「友達の話」が大好きなんです。

そうですそうです。キツネと王子さまが友達になるくだりがあるんですよね。王子さまは遠い星から友達を探しに来ていて、キツネに友達になってほしいと言うんです。でもキツネは「いきなりはなれない」という。
対談している二人
藤原 清道(ふじわら せいどう)
従業員満足度研究所株式会社 代表
1973年京都府生まれ。旅行会社、ベンチャー企業を経て24歳で起業。2007年、自社のクレド経営を個人版にアレンジした「マイクレド」を開発、講演活動などを開始。2013年、「従業員満足度研究所」設立。「従業員満足度実践塾」や会員制メールマガジン等のサービスを展開し、企業のES(従業員満足度)向上支援を行っている。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。