人は何のために働くのか。仕事を通じてどんな満足を求めるのか。時代の流れとともに変化する働き方、そして経営手法。その中で「従業員満足度」に着目し様々な活動を続ける従業員満足度研究所株式会社 代表の藤原 清道(ふじわら・せいどう)さんに、従業員満足度を上げるためのノウハウをお聞きします。
第94回 他人の評価軸から「自由」になる方法

以前、藤原さんのメルマガで拝見した言葉が、すごく印象に残っているんです。「転んだこと自体が痛いのではなく、その姿を人に見られることが痛いのだ」というような。

そうそう。あるいは自分自身が「0点を取るなんて価値がない」と思い込んでいるケースもありますね。心の底から「0点がなんだ!別にいいじゃないか!」と思えている人なら、0点はただの事実に過ぎないわけで。

ええ。とはいえ、すべての評価を他人に委ねるのも違うと思うんです。すべての人に認められる必要はないわけですから、「誰の評価を気にして、誰の評価は気にしないのか」を自分で選択することが大事なんだろうなと。

まったく同感です(笑)。私も学校の評価は著しく低かったですが、テストで0点を取っても、クラスで隠したりした記憶がないですから。親から「それは恥ずかしいことだ」と言われた経験が一度もなかったからでしょうね。

でも一般的には「0点なんて恥ずかしい!」っていう親の方が多いんじゃないですかね。恥ずかしいとは言わないまでも、心配したり悲しんだりするのが普通なのかも。そしてそういう反応も別に悪意から出ているわけじゃないじゃないですか。

そうそう。結局はいろんな人と付き合って、時には失敗したり痛い目に遭ったりしながら、人を見る目を養っていくしかないんでしょう。悔しい思いや恥ずかしい経験も、後で考えればすごく大事な糧だったりしますから。
対談している二人
藤原 清道(ふじわら せいどう)
従業員満足度研究所株式会社 代表
1973年京都府生まれ。旅行会社、ベンチャー企業を経て24歳で起業。2007年、自社のクレド経営を個人版にアレンジした「マイクレド」を開発、講演活動などを開始。2013年、「従業員満足度研究所」設立。「従業員満足度実践塾」や会員制メールマガジン等のサービスを展開し、企業のES(従業員満足度)向上支援を行っている。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。


















