その124 日本の夏2024

人生には、トライアンドエラーがつきものです。

人生そのものは完全にエラーなわたくしですが、
今年は日本の夏に徹底的にトライアンドエラーで立ち向かうこととしております。
具体的には、熱中症を回避しつつ往復90分の自転車通勤を敢行するにおいて
様々なグッズの導入を試行しており、
なにが効果的でなにがそうでなかったか、勝手に述べさせていただきます。

イマイチだったもの:PCM素材のネッククーラー

ネッククーラーには電動型や保冷剤型などがあるようですが、
ここ数年流行しているネッククーラーでは、
「PCM」という、20度台の常温に近い気温で凝固する素材が使われています。
常温に近いということは、保冷剤のように短時間で冷気を失うことがなく、
また凝固する温度以下であれば持続的に効果を期待できる、という触れ込みです。
でもこれ、「接触冷感」なんですよね。
台所でステンレスのシンクを触ったらひやっとするのと同じ感覚。
控えめにいって、炎天下では固形排泄物の役にも立ちませんでした。
(エアコンをかけた家の中では快適に使えます。でも意味あるのか)

効果的だったもの:水冷式ベスト

建設関係など、外で働く方や体を使う仕事の方の間ではすっかり定番化した
「空調服」ですが、今はさらに水冷式が登場しています。
原理はぴちっとしたベストの内側に水を通すチューブが走っていて、
背中には凍ったペットボトルを入れ、加えて小さいモーターとバッテリを配備、
ペットボトルで冷却した水を循環させることでベスト全体を冷やすという
エンジンなどと同じ、シンプルな水冷の仕組みです。
局所的ではあるので限界はありますが、ダイレクトに冷たいので一定の効果があります。
ペットボトルやらなんやらで意外に重たいです。

それにしても、空冷やら水冷やら、なんかクルマやバイクみたいです。
いつか油冷式まで出てくるのかも。

効果が大きかったもの:電動アシスト自転車

グッズというのは大物ですが、ダントツに役に立ったのは電動アシスト自転車でした。
夏の路上ではスイスイ速く走ることなど二の次であり、
大事なことはなるべくキツい思いをしないようにする、なるべく汗をかかない、
ということです。
電動アシスト自転車は、その名の通り
発進時や坂道などのトルクが必要なところではがっちりアシストをしてくれて、
スピードが乗っているところには逆にあまりアシストをしてくれない、
という設計になっています。
すなわち、アシスト機能が働いてくれる場面、そうでもない場面が
真夏の自転車通勤のニーズにぴったり一致するのです。

かくのごとく、日本の夏に立ち向かっている今日この頃ですが、
残る課題は自分の体と服がどうにも汗臭いことです。

これもう、自分というグッズを交換するしかないんですかねえ……。

 

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著者自己紹介

「ぐぐっても名前が出てこない人」、略してGGです。フツーのサラリーマン。キャリアもフツー。

リーマン20年のキャリアを3ヶ月分に集約し、フツーだけど濃度はまあまあすごいエッセンスをご提供するカリキュラム、「グッドゴーイング」を制作中です。

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