年に何度か、ネット上で「絶賛〇〇中」という言い回しを見かけることがあります。
たとえば、育児をテーマにブログを書いている男性が、プロフィールに「絶賛子育て中」とか記載しているわけです。
この表現、見た人はおそらく、なんとも思わないかちょっとイラっとするかの二択だと思うのですが、言い回し自体はちょっとした昔、わたくしたちのような市井の者が思ったことをあちこちに吐き出す時代になって以来、ちょこちょこ目にしてきた記憶があります。
きっと、この言い方のもとは、製品販売の定番フレーズ、「好評発売中」なのでしょう。
わたくしも、子どものころにテレビCMを見て、「発売直後なのになぜ好評なのがわかったのだろう…」と思ったものですが、そういうことではないんだな、と理解してからは、ルールを飲みこめた気がします。
「絶賛〇〇中」でも「好評発売中」でも、自分で用意したモノに自分でマルをつけてしまうという、軽いマッチポンプ構造であるわけです。
正直、前者には言わなきゃいいのにという印象がぬぐえませんが、そんなことをこうるさく騒ぎたてるならば、後者だって事実ではないのです。
ですが、今日発売のものを「好評発売中」というのはアリ、というのは、なにゆえでしょう。
簡単にいってしまえば、それが歴史なのだと思います。
イベントのお祝いで出される花が、色や香りのある植物ではなく「お祝い」そのものであるように、「好評発売中」は、「発売したら好評だった」という意味ではなく、「発売している」ことを指す言葉以上でも、以下でもないのです。
それを踏まえれば、このまま事例を積みつづければ「絶賛〇〇中」も定型句になるかも……と思わないでもないのです。
……でも、中年以上の年齢層しか使ってないっぽいから、やっぱりムリかな。