突然ですが、会社の大小を問わず、
経営者の方というのはエライもんをしょわれているなと
おのれはサラリーマンの身ですが思うときがあります。
それは給与明細という紙切れを渡されるときです。
会社の文化によって、
そんな前時代的な紙は廃止したよというところもおありでしょうし、
それなりにもったいぶって渡そうとするところもあるかもしれません。
わたくしがいる会社は一応手渡しにはなっていて、
大抵ほかに考えがいっているときですので、受け取ったまま何日か引き出しに
入れっぱなしになっていたりする、雑な扱いです。
周りもそんな感じです。書いてある内容も数字もわかっていますしね。
しかし、あたりまえですが
どんなに台所事情がやばいときでも
月の渡すと決めている日に間に合うことはもちろん、
それが土曜日であれば金曜日までに金銭的事務的な処理を完遂する必要がありますし、
それが祝日の月曜日であっても締め切りが金曜日であることに変わりありません。
3日も前倒しするのは色々しんどいから週明けでいいじゃんといっても
誰も同意してくれません。
あたりまえですが、といってみましたが、これ本当にあたりまえなんでしょうか。
と、こっそりいってみます。
お銭の話なのですから約束やルールをたがえるのがマズいのはわかります。
会社間だったらアウトなのは当然として、
マズいのはそれで取引ができなくなることです。
その後のデメリットがでかすぎるからこそ約束は守られるわけです。
会社と社員の関係であれば、社会的な建前はともかく
日常的には階層構造、上下関係があり、まあ実質支配的に接している一方、
受け取る側も前述のとおり給与明細受け渡しの儀がマンネリすぎることにより
紙切れ感覚だったりするわけです。
それであれば、
「おまえの給料今週中に入れとくわ。明日かもしれんし週末かもしれんけど」
くらいのいい加減さなら、断罪されるほどの不誠実はないように思います。
少なくとも、それだけを理由に社員全員が即座に
辞めることを決心することはないのではないでしょうか。
以上、妄想ですが、
給与明細が軽ければ軽いほど、相対的な義務の重さは際立つように思います。
中小企業のあるあるで、思えば自分も、社長から
「おまえら、こっち側の気持ちになって物事見てみろや」
という小言を受けたことが何度かありますが、
そんな主張がつい口をつくのもわかります。
ですからわたくしも、
その程度の小言ならいつでも聞いてあげようと心がけているのです。