【GlobalPicks/vol.103】2020年版:6つの重要なマーケティングトレンド〜次に何が来るのか?〜

GlobalPicks 〜海外の情報を読み解いて、ビジネスに付加価値を投薬する方法〜
著者:小出 紘道



Smart Insightsというマーケティング系webサイトの記事を引っ張ってます。
今回の記事はこれ
What’s new? What’s next? 6 essential marketing trends for 2020
2020年版:6つの重要なマーケティングトレンド〜次に何が来るのか?〜
https://www.smartinsights.com/managing-digital-marketing/marketing-innovation/6-essential-marketing-trends-for-2020/
6つのトレンドが予測されていまして、リストは下記のとおりです。
Trend 1. Lifecycle marketing
Trend 2. Conversational marketing
Trend 3. Insights-driven marketing
Trend 4. Marketing technology
Trend 5. Consumer Privacy and KYC
Trend 6. Digital transformation and Marketing Transformation

先週は「Trend 4. Marketing technology」を見たので、今週は「Trend 5. Consumer Privacy and KYC」を見ていきます。

Trend 5. Consumer Privacy and KYC(消費者のプライバシーと顧客理解) 

Repeated privacy faux-pas by Facebook, Google and security breaches at other brands leading to the release of customer details have highlighted to consumers that their data isn’t as safe with online brands as they may have once thought. Privacy regulations like GDPR have been enacted to improve data privacy with increased fines.

FacebookとかGoogleによる度重なるprivacy faux-pas(プライバシー違反)があったり、 他のブランドでもsecurity breaches(セキュリティー問題)があったりして、 顧客データが流出・公開されたりしています。 こうしたことが起きると、消費者からすると「 自分たちのデータはオンライン上では安全ではない」 という考えに至ります。
GDPRのようなPrivacy regulations(プライバシー規制)が施行されて、「 罰金」を伴うデータプライバシー規制となった。

 

ここ数年、GAFA各社による「個人情報の戦略的活用」 が各国各所で炎上していて、 こうした米国的な個人情報の積極活用に対して、 ヨーロッパ的思想での個人情報保護の枠組みとして、 GDPRが成立・施行されているわけです。「GAFA的なアメリカ企業の横暴に罰金を!」 という欧州の抵抗ですね。

個人情報の取り扱いが「戦略上」、かなり厳しくなって来ました。
とはいえ、顧客情報を有効に活用することは、 顧客と企業のWin-Winに繋がるのも事実です。

ということで、下記につながります。

New Identify Management or Know Your Customer solutions are being developed that can both improve security, reduce fraud and improve insight about customers across multiple devices.

新規顧客情報マネジメントや、KYC(顧客を知る) ソリューションは発展しています。情報セキュリティーの面でも、 fraud(詐欺)の削減の面でも、 顧客インサイトの理解の面でも、 様々なデバイスを使って向上しています。

個人情報の保護と、顧客情報の有効活用を両立させるのも、 これもまた「デバイス」と「技術」によって可能にしている、 ということですね。

今回は「いつか役に立つかもしれない英単語」として
1.GDPR
2.KYC
の2つを取り上げます。

1.GDPR(General Data Protection Regulation)一般データ保護規則
主体はEUなので、ヨーロッパ的アプローチによる「厳しい個人情報保護規制」の名の下の「GAFAたたき」 規制ですね(笑)
特に「IPアドレス・Cookieも個人情報とみなす」 という部分が強めのカードとなっています。 この部分にGAFAは対応せざるを得ないのが現状です。

あ!そうだ、GDPRは普通に「ジー・ディー・ピー・アール」 と読みます。

2.KYC(Know Your Customer)自社の顧客を知ること(そして活用すること、、、)
KFCとかDIYとかと同じで、いわゆる「略語」です。
略語は英語でabbreviationと言います。

KFCがKentucky Fried Chickenのabbreviationであるように、
DIYがDo It Yourselfのabbreviationであり、そして
KYCはKnow Your Customerのabbreviationです。

GDPRの世界観の中で、 KYCをやっていかねばならないのが2020年代の顧客マネジメ ントでして、 GDPR対応のKYCツールの世界にバンバン良いものがリリース されるのが2020年、と言えるでしょう。

 


「本コラムと、本業ビジネスとの関係」(著者・小出紘道より)

本業ビジネスでは「マーケティング&戦略コンサル」の仕事と、「高付加価値情報提供サービス」の仕事をしています。本コラムは後者の「高付加価値情報提供サービス」の初級編としての入り口となればいいな、と思ってます。世界の誰かが”既にかなり研究したり、結論を出している”にも関わらず”日本では流通していない数値情報や文字情報”がたくさんあります。それらの情報を、日本のマーケットにフィットするように編集・分析すれば「競合他社」や「競合他者」を出し抜ける可能性が高まります。法人向けのサービスとなっていますので、詳細はFace to Faceでお伝えしますね。

著者情報

小出紘道 (HIROMICHI KOIDE)

◆株式会社シタシオン ストラテジックパートナーズ
代表取締役社長
http://citation-sp.co.jp

◆株式会社シタシオンジャパン
取締役会長
http://www.citation.co.jp

◆株式会社 イー・ファルコン
取締役
http://www.e-falcon.co.jp

<いわゆる経歴>
・2000年 株式会社東京個別指導学院に新卒で入社して、11ヶ月だけ働いてみた(→早めに飽きた)
・2001年 イギリスに行って、University of Londonで経済と国際関係を学んだり、Heriot-Watt Universityで経営学(MBA)をやってみた(→めちゃくちゃ勉強した)。この間に、イギリス人の友人とロンドンで会社を作ってみた(→イマイチだった)
・2003年 シタシオンジャパン社でマーケティングをやり始めてみた(→ろくにエクセルも使えなかった)
・2007年 シタシオンジャパン社の代表取締役社長になって経営をやってみた(→やってみてよかった)
・2018年 シタシオンジャパン社の社長を仲間に託し、引き続き会長としてコミットしつつも、シタシオンストラテジックパートナーズ社を設立してみた(→今ここ)

 

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