【vol.154】シリーズコロナ後の世界(No.7)オンラインショッピング

GlobalPicks 〜海外の情報を読み解いて、ビジネスに付加価値を投薬する方法〜 著者:小出 紘道


先週から引き続き「シリーズ コロナ後の世界(No.7)」です。

HOFFMAN YORKというクリエイティブとコンサルの会社のHPに良い分析記事が出ていたので、それを紹介します。

今回の記事はこれ

HOW WILL THE PANDEMIC CHANGE CONSUMER BEHAVIORS IN 2021?
2021年、パンデミックは消費者行動をどの様に変えるのか?
https://hoffmanyork.com/news/how-will-pandemic-change-consumer-behaviors-2021

パンデミック以後の2021年、消費者の行動がどの様に変わるのか?
という観点で下記の5つのprediction(予測)が論じられていてそれぞれ興味深い内容なので、全て紹介します。

Prediction 1: Higher education should expect multiple sources of disruption
Prediction 2: Consumers will shop online more than they did pre-pandemic
Prediction 3: Traveling will resume, but will look different for the Interim
Prediction 4: “Vacations” will transition to extended periods of “work remotely elsewhere”
Prediction 5: Remote work will coexist with regular office work, meaning home renovations will soar

先週からの引き続きとなります。

Prediction 2から見ていきます

Prediction 2: Consumers will shop online more than they did pre-pandemic
消費者は今後もパンデミック前と比べて、さらにオンラインショッピングをするだろう

まあ、これは「予測」というよりも「当たり前に来るであろう確実な未来」について述べただけ、という感じですね。
中身を見ていきます。

Most tech-savvy Millennials and Gen Z-ers were already online shopping pros. But, during the pandemic, Gen X-ers and Baby Boomers got on board.→
ほとんどのtech-savvy(技術に強い)なMillennials(ミレニアル世代)と Gen Z-ers(Z世代)は既にオンラインショッピング賛成派である。でも、パンデミックの間、Gen X-ers(X世代)とBaby Boomers(ベビーブーム世代)も、オンラインショッピングという船に乗り込んだ。

「いつか役に立つかも英単語」として、「世代を表す英単語」を整理しておきます。

Gen Z(= Generation Z):Z世代
1996~2012年生まれ(ざっくり中~高校生)
デジタルネイティブ世代(生まれた時からデジタルデバイスに囲まれていた世代)

Millennials:ミレニアル世代(≒ Gen Y/ Y世代)
1981~1995年生まれ(ざっくり20代前後の人たち)
デジタルパイオニア世代(デジタルデバイス中心の生活することが当然となった世代)

Gen X (= Generation X):X世代
1965~1980年生まれ
リアル店舗のショッピングを楽しんできた世代

Baby Boomers :ベビーブーム世代
1945〜64年生まれ
リアル店舗のショッピングしかしてこなかった世代

本文の主旨としては、コロナ禍によって「Gen X」と「Baby Boomers」がオンラインショッピングの波に乗ってくれたから、コロナ後もオンラインショッピングが「定番」化して、実店舗でのショッピングがオワコン化していくよね、ということですね。

実店舗でのショッピングは完全に衰退期だったところに、コロナ禍によって、衰退スピードが早くなったという感じだと思います。
衰退期のコンテンツは「特異変化」して別物に進化することがよくあるので、実店舗でのショッピングは全く別の形の「進化」を遂げることになるはずです。進化しなかった実店舗はもれなく終了ですね。

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「本コラムと、本業ビジネスとの関係」(著者・小出紘道より)

本業ビジネスでは「マーケティング&戦略コンサル」の仕事と、「高付加価値情報提供サービス」の仕事をしています。本コラムは後者の「高付加価値情報提供サービス」の初級編としての入り口となればいいな、と思ってます。世界の誰かが”既にかなり研究したり、結論を出している”にも関わらず”日本では流通していない数値情報や文字情報”がたくさんあります。それらの情報を、日本のマーケットにフィットするように編集・分析すれば「競合他社」や「競合他者」を出し抜ける可能性が高まります。法人向けのサービスとなっていますので、詳細はFace to Faceでお伝えしますね。

著者情報


小出紘道 (HIROMICHI KOIDE)
◆株式会社シタシオン ストラテジックパートナーズ 代表取締役社長 http://citation-sp.co.jp
◆株式会社シタシオンジャパン 取締役会長 http://www.citation.co.jp
◆株式会社 イー・ファルコン 取締役 http://www.e-falcon.co.jp
<いわゆる経歴>
・2000年 株式会社東京個別指導学院に新卒で入社して、11ヶ月だけ働いてみた(→早めに飽きた) ・2001年 イギリスに行って、University of Londonで経済と国際関係を学んだり、Heriot-Watt Universityで経営学(MBA)をやってみた(→めちゃくちゃ勉強した)。この間に、イギリス人の友人とロンドンで会社を作ってみた(→イマイチだった) ・2003年 シタシオンジャパン社でマーケティングをやり始めてみた(→ろくにエクセルも使えなかった) ・2007年 シタシオンジャパン社の代表取締役社長になって経営をやってみた(→やってみてよかった) ・2018年 シタシオンジャパン社の社長を仲間に託し、引き続き会長としてコミットしつつも、シタシオンストラテジックパートナーズ社を設立してみた(→今ここ)
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