【GlobalPicks/vol.148】流行語大賞2020イギリス版(1)

GlobalPicks 〜海外の情報を読み解いて、ビジネスに付加価値を投薬する方法〜 著者:小出 紘道


さて、新年と言うことで、別のテーマでご紹介したいと思います。
イギリス版の「2020年流行語大賞」です。
COLLINSという辞書の会社が発表しています。

Word Of The Year 2020(2020年のコトバ)

大賞はこれでした。辞書の会社なので「定義」も載せておきます。

LOCKDOWN(ロックダウン)
noun(名詞)
The imposition of stringent restrictions on travel, social interaction, and access to public spaces.
→旅行、社会交流、公共の場へのアクセスに対して、厳しいrestriction(法規制)を課すこと

ロックダウンって日本では都市封鎖と訳されることが多かったと思いますが、辞書的には「厳しい規制を課すこと」によって「移動や交流を禁止または制限する」こと、ですね。「法規制する」ところが日本の「自粛」との違いでしたね。

RockdownではなくLockdownです。lockは鍵のロックですね。

大賞はLOCKDOWNでしたが、それ以外に候補としてノミネートされた言葉が9つあるので、今週は3つ紹介しておきます。

CORONAVIRUS(コロナウイルス)
noun(名詞)
Any of a group of viruses that respiratory tract, including COVID-19.
→COVID19を含む呼吸器に作用するウイルス群

そうでした。COVID-19(新型コロナウイルス)は、あくまでも既存のコロナウイルスの2019年版という位置付けでしたね。これまでのコロナウイルス群は巷では「風邪」と言われてました、

確か。

BLM(ブラックライブズマター運動)
noun(名詞)
Abbreviation for Black Lives Matter: a movement that campaigns against racially motivated violence and oppression.
→Black Lives Matterの略; 人種を理由とした暴力や抑圧に反対する運動

これも日本では「黒人の人権保護運動」のように表現されることが多いですが、辞書的には「人種起源の暴力と抑圧に反対する運動」となっていて、Black(黒人)は、その代表的な旗印ということですね。

KEY WORKER(社会で必要不可欠な労働者)
noun(名詞)
An employee in a profession considered essential to the functioning of society.
→社会が機能するためにessential(必要不可欠)な職業に従事する労働者

Key Workerよりも実社会ではEssential Worker(エッセンシャルワーカー)という単語で使われることが多いと思いますので、後者が「いつか役に立つかも英単語」となります。
Essential WorkerよりもKey Workerが「辞書的に」選択されている背景ですが、これは推測ですが、本来「労働者は全てEssentialだ」というのがポリコレ(Political Correctness)的表現なので、コロナ禍の「今の環境下でKey(解決の鍵)になる労働者」という意味合いで、安全策をとった結果ではないでしょうか。。


「本コラムと、本業ビジネスとの関係」(著者・小出紘道より)

本業ビジネスでは「マーケティング&戦略コンサル」の仕事と、「高付加価値情報提供サービス」の仕事をしています。本コラムは後者の「高付加価値情報提供サービス」の初級編としての入り口となればいいな、と思ってます。世界の誰かが”既にかなり研究したり、結論を出している”にも関わらず”日本では流通していない数値情報や文字情報”がたくさんあります。それらの情報を、日本のマーケットにフィットするように編集・分析すれば「競合他社」や「競合他者」を出し抜ける可能性が高まります。法人向けのサービスとなっていますので、詳細はFace to Faceでお伝えしますね。

著者情報


小出紘道 (HIROMICHI KOIDE)
◆株式会社シタシオン ストラテジックパートナーズ 代表取締役社長 http://citation-sp.co.jp
◆株式会社シタシオンジャパン 取締役会長 http://www.citation.co.jp
◆株式会社 イー・ファルコン 取締役 http://www.e-falcon.co.jp
<いわゆる経歴>
・2000年 株式会社東京個別指導学院に新卒で入社して、11ヶ月だけ働いてみた(→早めに飽きた) ・2001年 イギリスに行って、University of Londonで経済と国際関係を学んだり、Heriot-Watt Universityで経営学(MBA)をやってみた(→めちゃくちゃ勉強した)。この間に、イギリス人の友人とロンドンで会社を作ってみた(→イマイチだった) ・2003年 シタシオンジャパン社でマーケティングをやり始めてみた(→ろくにエクセルも使えなかった) ・2007年 シタシオンジャパン社の代表取締役社長になって経営をやってみた(→やってみてよかった) ・2018年 シタシオンジャパン社の社長を仲間に託し、引き続き会長としてコミットしつつも、シタシオンストラテジックパートナーズ社を設立してみた(→今ここ)
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