【GlobalPicks/vol.149】流行語大賞2020イギリス版(2)

GlobalPicks 〜海外の情報を読み解いて、ビジネスに付加価値を投薬する方法〜 著者:小出 紘道


先週に引き続き、イギリス版の「2020年流行語大賞」を引き続き紹介します。
COLLINSという辞書の会社が発表しています。

Word Of The Year 2020(2020年のコトバ)
https://www.collinsdictionary.com/woty

ちなみに、大賞は先週お伝えした通り「LOCKDOWN(ロックダウン)」でした。
先週の続きで「ノミネート(大賞候補)」を見て行きます。


FURLOUGH(一時帰休)
Noun(名詞)
A temporary laying-off of employees, usually because there is insufficient work to occupy them.
→従業員のtemporary(一時的)なlaying-off(解雇)のことで、仕事量が十分でなくなったことが要因となる

読み方は「ファーロー」って感じです。
Lay-off(レイオフ:解雇)よりも、もう少し「一時的に自宅待機していてね、何せ仕事が無いから。。。」というニュアンスで、職場復帰が前提となります。コロナ禍ではLay-offも確かに多かったのですが、Furloughがとても「流行った」ということで、この言葉がノミネートされています。

SELF-ISOLATE(自主隔離)
Verb(動詞)
To quarantine oneself if one has or suspects one has a contagious disease.
→自分がcontagious(感染性)の病気に罹患していたり疑いがある場合に、自分自身を自らquarantine(隔離)状態にすること

新型コロナに感染したり疑わしい場合に「自主的に他人との接触から隔離する」という行動ですね。入院とか施設に入るのではなくて、自宅で自主隔離する、という対応があらゆる国でとられたので、SELF-ISOLATEがノミネートされています。

SOCIAL DISTANCING(人と人との物理的距離を保つこと)
Noun(名詞)
Maintaining a certain distance between oneself and other people in order to prevent infection with a disease.
→病気への罹患を防ぐために、自分と他人との距離を一定程度保つこと

日本ではなぜかDistancingの部分が変形して、Social Distance(ソーシャルディスタンス)という型で広まりました。なので「社会と距離を取るのではなく、物理的な距離を取るのだからPhisical Distance(フィジカルディスタンス)でしょ?」という論点で、揶揄されてましたね笑

いずれにしても、言葉としては「Distance(距離)」そのものではなく「Distancing(距離を保つ活動)」を社会全体で取り組みましょう、という意味合いです。
Distanceは「2メートル」という距離そのもののことですけど、Distancingは「距離を取る活動」のことです。


「本コラムと、本業ビジネスとの関係」(著者・小出紘道より)

本業ビジネスでは「マーケティング&戦略コンサル」の仕事と、「高付加価値情報提供サービス」の仕事をしています。本コラムは後者の「高付加価値情報提供サービス」の初級編としての入り口となればいいな、と思ってます。世界の誰かが”既にかなり研究したり、結論を出している”にも関わらず”日本では流通していない数値情報や文字情報”がたくさんあります。それらの情報を、日本のマーケットにフィットするように編集・分析すれば「競合他社」や「競合他者」を出し抜ける可能性が高まります。法人向けのサービスとなっていますので、詳細はFace to Faceでお伝えしますね。

著者情報


小出紘道 (HIROMICHI KOIDE)
◆株式会社シタシオン ストラテジックパートナーズ 代表取締役社長 http://citation-sp.co.jp
◆株式会社シタシオンジャパン 取締役会長 http://www.citation.co.jp
◆株式会社 イー・ファルコン 取締役 http://www.e-falcon.co.jp
<いわゆる経歴>
・2000年 株式会社東京個別指導学院に新卒で入社して、11ヶ月だけ働いてみた(→早めに飽きた) ・2001年 イギリスに行って、University of Londonで経済と国際関係を学んだり、Heriot-Watt Universityで経営学(MBA)をやってみた(→めちゃくちゃ勉強した)。この間に、イギリス人の友人とロンドンで会社を作ってみた(→イマイチだった) ・2003年 シタシオンジャパン社でマーケティングをやり始めてみた(→ろくにエクセルも使えなかった) ・2007年 シタシオンジャパン社の代表取締役社長になって経営をやってみた(→やってみてよかった) ・2018年 シタシオンジャパン社の社長を仲間に託し、引き続き会長としてコミットしつつも、シタシオンストラテジックパートナーズ社を設立してみた(→今ここ)
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