【vol.198】「避けて通れない」30個のマーケティング世界のバズワード⑦

GlobalPicks 〜海外の情報を読み解いて、ビジネスに付加価値を投薬する方法〜 著者:小出 紘道


引き続き、ちょっとブレイクということで、「2021年マーケティング界隈の流行りコトバ」というコンテンツを紹介しています。

今回の記事はコレ

The list of the top 30+ marketing buzzwords you can’t ignore.
「避けて通れない」30個のマーケティング世界のバズワード
(https://www.truepush.com/blog/top-30-marketing-buzzwords-in-2021-every-marketer-should-know/)

前回に引き続き、30個のバズワードから4つを紹介します。
(30個のリストは長すぎるので上のリンクから確認してみてください。)

まずはざっと4つのバズワードとカンタンな意味をリスト化しますね。

21.Personalized communication(パーソナライズド・コミュニケーション)
22.CX(Customer Experience)
23.Machine Learning(マシン・ラーニング)
24.SERP(Search Engine Result Pages)

次に、カンタンに用語の意味合いを記載します。
割と「既知」な用語は手短に、どちらかというと「あまり周知されていない、かつ、役に立ちそう」な用語を掘り下げます。

21.Personalized communication(パーソナライズド・コミュニケーション)
「個別に最適化された情報伝達」のことで、これはパスします。

22.CX(Customer Experience)
「シー・エックス」ですね。原文は下記のとおりです。

Customer Experience( CX) is a broader term used to define the experience of customers with brands not only in terms of profits and revenue generation but also how emotionally a user connects to it.

カスタマーエクスペリエンスとは、単に利益と収益を出すという観点だけでなく、カスタマーがブランドに対してどのくらい感情的に繋がりを感じられるか?という観点から、顧客のブランド購買体験を定義していこうという広義の用語。

ただ短期的に収益を上げるよりも、顧客の「体験」を重視して、強く感情的なつながりを形成することが重要だ、という概念ですね。

同じ使われ方をする用語としては「UX(User Experience)」があげられます。ユーザー・エクスペリエンスです。もうちょっと「最高の使い勝手(利用体験)」に寄った用語ですね。

CXとUXの「X」はExperienceの「X」です。コレが第一の「X」。「体験」の「X」はこれまでの「X」とも言えます。

で、もうひとつ、最近のバズワードとしての「X」が、Transformationの「X」です。
お察しの通り最近流行りの「DX」の「X」がTransformationの「X」です。
「DX(Digital Transformation)」ということで、この場合の「X」の意味は「Transformation=移行」です。

DXはここ数年ずっと流行ってますけど、超直近の流行りは「SX」です。
「SX(SustainabilityTransformation)」を表していて、「持続可能性へのシフト(移行)」です。ずばり「SDGsシフト」のことです。これも「移行」の「X」です。
文脈的には「うちの会社はDXうまく行っているのに、SXがなかなかうまくいかないんだよね。。。」とか「SXを重視しているかのようなIRを無理やり作るのって大変だな、、、」とか、そういう使われ方になると思います。

という訳で、話がどんどん横道にそれていますので(汗)、整理すると

「X」の系譜というのがあって、これまでの「X」は「ExperienceのX」でした。その文脈では「UX→CX」という大きな流れが形成されました。
ところが、いまや「X」は「TransformationのX」になりつつあって、この文脈では「DX→SX」という流れがまさに今形成されつつある(いまここ)ということです。

23.Machine Learning(マシン・ラーニング)
これも流石に「いまさら感」が溢れ出してくるので、パスしますね。

24.SERP(Search Engine Result Pages)
こういう風に略すのですね、初耳です。常識だったらすみません。
直訳すると「検索エンジンの検索結果ページ」ですけど、これって「バズワード」なんでしょうかwww
さすがにググる気にもならないのですが、きっと「SERPって何?」ってググって出てきた「結果の画面」のことだと思います(笑)

で、「結果の画面(SERP)」にきちんと表示されるような施策のことを「SEO」と呼ぶのだと思います。

僕の理解が正しければ、これは「2021年」ではなく「10年以上前」のバズワードかな、と(笑)

 

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「本コラムと、本業ビジネスとの関係」(著者・小出紘道より)

本業ビジネスでは「マーケティング&戦略コンサル」の仕事と、「高付加価値情報提供サービス」の仕事をしています。本コラムは後者の「高付加価値情報提供サービス」の初級編としての入り口となればいいな、と思ってます。世界の誰かが”既にかなり研究したり、結論を出している”にも関わらず”日本では流通していない数値情報や文字情報”がたくさんあります。それらの情報を、日本のマーケットにフィットするように編集・分析すれば「競合他社」や「競合他者」を出し抜ける可能性が高まります。法人向けのサービスとなっていますので、詳細はFace to Faceでお伝えしますね。

著者情報


小出紘道 (HIROMICHI KOIDE)
◆株式会社シタシオン ストラテジックパートナーズ 代表取締役社長 http://citation-sp.co.jp
◆株式会社シタシオンジャパン 取締役会長 http://www.citation.co.jp
◆株式会社 イー・ファルコン 取締役 http://www.e-falcon.co.jp
<いわゆる経歴>
・2000年 株式会社東京個別指導学院に新卒で入社して、11ヶ月だけ働いてみた(→早めに飽きた) ・2001年 イギリスに行って、University of Londonで経済と国際関係を学んだり、Heriot-Watt Universityで経営学(MBA)をやってみた(→めちゃくちゃ勉強した)。この間に、イギリス人の友人とロンドンで会社を作ってみた(→イマイチだった) ・2003年 シタシオンジャパン社でマーケティングをやり始めてみた(→ろくにエクセルも使えなかった) ・2007年 シタシオンジャパン社の代表取締役社長になって経営をやってみた(→やってみてよかった) ・2018年 シタシオンジャパン社の社長を仲間に託し、引き続き会長としてコミットしつつも、シタシオンストラテジックパートナーズ社を設立してみた(→今ここ)
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