【vol.307】Z世代への究極のマーケティング・インフォグラフィック①

GlobalPicks 〜海外の情報を読み解いて、ビジネスに付加価値を投薬する方法〜 著者:小出 紘道


今週からテーマが変わり「Z世代(Gen Z)」について「infographic(インフォグラフィック)」を使ってうまくまとめてある記事を取り上げたいと思います。Campaign Monitorというメールマーケティングの会社の記事です。

今週の記事はコレ

The Ultimate Marketing to Gen Z Infographic
Z世代への究極のマーケティング・インフォグラフィック
(https://www.campaignmonitor.com/resources/infographics/the-ultimate-guide-to-marketing-to-gen-z/)

Z世代についての調査結果をインフォグラフィックを使ってわかりやすく紹介している記事なのです。
まずは、冒頭にZ世代へのマーケティングがいかに難しいか?がまとめられているので、今週はこちらを読んでみます。

 

The challenges of Generation Z marketing
(Z世代マーケティングの課題)

1. They have more control over the media they consume.
No generation has been as empowered as Gen Z is. Technology has given the freedom to break free from traditional media channels. In turn, this freedom has given them a choice of what they consume, when they consume it, on their preferred platform.

消費するメディアをより自由にコントロールできる。
Z世代ほど力を与えられた世代はいない。テクノロジーによって、従来のメディア・チャンネルから脱却する自由ができた。そして、この自由は、彼らが何を、いつ、どのようなプラットフォームで消費するかを選択できるようにした。

テクノロジーの進歩によって一番「力」を持ったのがZ世代であり、旧来型のメディアによるコントロールからいち早く脱却できている自由な世代だ、ということですね。
「おじさん世代(自分含む)」とかは、テクノロジーが進歩しても「旧来型メディアのコントロール下」をなかなか脱却できなですからね。。。

 

2. They’re born with sophisticated filters.
Their ability to quickly filter information seems to be a 6th sense. It is this filtering superpower that has caused them to be labeled as having a short attention span.

Z 世代は洗練されたフィルターを持って生まれてくる。
情報を素早くフィルタリングする能力は、まるで第六感のようだ。このフィルタリングの超能力のせいで、彼らはアテンション・スパンが短いというレッテルを貼られている。

Z世代特有の「持って生まれた才能」として、情報フィルタリング能力が挙げられています。
情報をあまりにも早くフィルタリングしてしまうので、マーケティング界隈では「Z世代はアテンションスパンが短い」という課題とともに語られるわけですね。あたかも「アテンションスパンが短いことが悪」であるかのように語られますね。おじさん視点ですね、これも。

 

3. They’re always looking for a new experience.
Traditional marketing thrived on gathering data from current trends and using it to create the next successful campaign. That approach is fast losing its potency as Gen Z is not into current trends—they are looking for the next trend to follow.

彼らは常に新しい体験を求めている。
従来のマーケティングは、現在のトレンドからデータを収集し、それを使って次の成功するキャンペーンを作ることで繁栄してきた。Z世代は現在のトレンドには興味がなく、次のトレンドを探しているため、このアプローチは急速に効力を失いつつある。

これは従来のマーケティング信者にとってかなり「手痛い指摘」ですね。
マーケティングって「過去および現在のニーズやトレンドの分析」をベースとして未来の市場を開拓するわけですが、Z世代にはこの「基本戦術が通用しない」という指摘ですね。
なぜなら「Z世代は、過去と現在のトレンドに軸足を置いていないから」というわけですね。

チーン。。。という感じですね(汗)

 

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「本コラムと、本業ビジネスとの関係」(著者・小出紘道より)

本業ビジネスでは「マーケティング&戦略コンサル」の仕事と、「高付加価値情報提供サービス」の仕事をしています。本コラムは後者の「高付加価値情報提供サービス」の初級編としての入り口となればいいな、と思ってます。世界の誰かが”既にかなり研究したり、結論を出している”にも関わらず”日本では流通していない数値情報や文字情報”がたくさんあります。それらの情報を、日本のマーケットにフィットするように編集・分析すれば「競合他社」や「競合他者」を出し抜ける可能性が高まります。法人向けのサービスとなっていますので、詳細はFace to Faceでお伝えしますね。

著者情報


小出紘道 (HIROMICHI KOIDE)
◆株式会社シタシオン ストラテジックパートナーズ 代表取締役社長 http://citation-sp.co.jp
◆株式会社シタシオンジャパン 取締役会長 http://www.citation.co.jp
◆株式会社 イー・ファルコン 取締役 http://www.e-falcon.co.jp
<いわゆる経歴>
・2000年 株式会社東京個別指導学院に新卒で入社して、11ヶ月だけ働いてみた(→早めに飽きた) ・2001年 イギリスに行って、University of Londonで経済と国際関係を学んだり、Heriot-Watt Universityで経営学(MBA)をやってみた(→めちゃくちゃ勉強した)。この間に、イギリス人の友人とロンドンで会社を作ってみた(→イマイチだった) ・2003年 シタシオンジャパン社でマーケティングをやり始めてみた(→ろくにエクセルも使えなかった) ・2007年 シタシオンジャパン社の代表取締役社長になって経営をやってみた(→やってみてよかった) ・2018年 シタシオンジャパン社の社長を仲間に託し、引き続き会長としてコミットしつつも、シタシオンストラテジックパートナーズ社を設立してみた(→今ここ)
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