今週は!
あっという間に
立春も過ぎてしまいましたが、
みなさま方におかれましては、
恵方巻など
かぶりつかれましたでしょうか。
最近ではSNSの影響力もあり
大量廃棄処分の方が話題に
なってしまった感のある恵方巻ですが、
この一件で思い出した本があります。
藤井青銅さんという方が著した
『「日本の伝統」の正体』という本です。
どのような内容かと申しますと、
日本にある伝統と呼ばれるものの多くが
じつは明治期以降の発明であることを
実例をもとに検証していくというもの。
たとえば、喪服は江戸時代まで
黒色でなく白色であり、
七五三は関東限定の地域イベントで
正月の代名詞ともいえる初詣が
誕生したのは明治中期、
相撲が「国技」と呼ばれ始めたのは
国技館がつくられた明治末である。
といったように、
日本人のありがたがる
伝統の正体を次々と暴いていきます。
そして、この背景には、
日本人の「伝統に弱い体質」があり、
そこにつけこんだ習慣化やビジネス化を
「伝統マウンティング」と
言葉付けしていきます。
しかし、著者は
こうした日本人と伝統の関係性を
幻想だと糾弾するのではなく、
むしろ積極的に活用すべきと
説いていくわけですが、
なるほど、確かにこの手法、
改めてネーミングを考えていく際にも
使えそうだなと思ったのです。
具体的に思い浮かべたことを
書いてみましょう。
私の家は、
神奈川県鎌倉市浄明寺四丁目〇番地
という地区にありますが、
このあたりはかつて〈胡桃ヶ谷〉と
呼ばれていたという記録が残されています。
鎌倉では谷のことを「やと・やつ」と呼び、
市内には扇ヶ谷、比企ヶ谷、紅葉ヶ谷など
たくさんの谷があります。
胡桃ヶ谷(くるみがやつ)もそのひとつで、
名前からかつて胡桃の木がたくさん
生えていたであろうことが想像できます。
私が思い浮かべたのは、
もしここにカフェや土産物店を
開くとしたら、ということでした。
店名や商品名に間違いなく
胡桃の二文字を入れ、
メニューや商品には
胡桃を素材として使い、
さらに店先にシンボルツリーとして
胡桃の若木を一本植える。
いろんなところに胡桃という
“伝統”をマウンティングして、
ひとつの物語をつくるだろうな。
そんなイメージをしたのです。
私には残念ながら商いのセンスは
まったくないのですが、少なくとも
『カフェ サトウ』『おみやげ佐藤』
よりはましな売上が期待できそうだな
と思った次第でありました。
1件のコメントがあります
Blogging is hard work; that is, in the event you really need to make money from it.
After i say “great content” Air cleaner will add GREAT page
content. Creating a business online needs time.