第4回 顔をつけ替えるミライとは?

このコラムについて
世の中の情報は99%が「現在」または「過去」のものでしょう。たった1%の未来情報をつかめる人だけが、自分のキャリアやビジネスを輝かせるのです。でも、未来情報なんか手に入らないよ!と思ったアナタ。ご安心を。もしアナタが古い体質の会社に勤めているなら超ラッキー。そんな会社の経営者ならビジネスがハネるかも。

未来コンパスが、あなたの知らない未来を指し示します。

 第4回  顔をつけ替えるミライとは? 

見た目より気持ちを切り替えるために、リモートワーク中でもメークをしているデキすぎる皆さん!
私は、通勤が減りカロリーを消費しなくなった結果、大人ニキビが出来てしまっている今日この頃。
でも、この「人工皮膚」があれば、見た目トラブルともおさらばだ。


特開2020-2162(出願人:シセイドー アメリカズ コーポレーション)

【発明の名称】皮膚用組成物およびその使用方法
【要約(【課題】のみ抜粋)】
求められる美的品質を呈し、皮膚及び身体の外観の欠点を減少させる、耐久性があり、自然に見える非侵襲的組成物の提供。

【図1】


■未来コンパスが指すミライ

人工皮膚には主に「美容用」と「医療用」の二つがあり、この発明は前者のものです。どちらも技術的に難しい発明ですが、生命に直結する「医療用」のほうがハードルは高いだろうと思います。

ですが、単価が高くなるのは「美容用」でしょう。それはニーズではなく、ウォンツだから。欲しいものは高くても手に入れたくなるのが人間です。保険診療のみで困窮している歯医者と、自費診療で拡大しているデンタルクリニックのような関係です。

ミスコン世界大会では、自費診療である歯並びの矯正(顔の輪郭にも影響しうる)が普通に行われているそうです。皆さんは、それに抵抗を感じるでしょうか。高校生の60%が整形をしてみたいと回答する時代、「メーク以上整形未満」の人工皮膚は、ほとんど抵抗を受けず、あっという間に市民権を得るでしょう。

さらに一歩すすむと、メークと一体化したマスクが出できます。人工皮膚のクオリティからすると着けているとは気づかれません。芸能人なりきり人工皮膚マスクなんかが、日経のヒット番付に載るでしょうか。もはや、一億総ざわちん状態ですね(笑)。
スマホの中では、盛ることが当たり前になっている現代において、許容される”お化粧”のラインが急速に変化しているように思います。
顔を自在に変えられる人工皮膚マスクが売られる日も案外近いミライなのかもしれません。

さてあなたは、こんなミライから どんな「小さなブルーオーシャン」をみつけますか。

 


 この記事を書いた人  

八重田 貴司(やえだ たかし)

外資系企業/法務・知財管掌。弁理士。
会社での業務とは別に、中小・ベンチャー企業への知財サポートをライフワークとする。クライアント企業が気づいていない知的財産を最大化させ、上場時の株価を上げたり、高値で会社売却M&Aをしたりと言った”知財を使って会社を跳ねさせること”を目指す。
仕事としても個人としても新しいビジネスに興味があり、尖ったビジネスモデルを見聞きするのが好き。

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