第86回「ごはんのみらい」

このコラムについて
世の中の情報は99%が「現在」または「過去」のものでしょう。たった1%の未来情報をつかめる人だけが、自分のキャリアやビジネスを輝かせるのです。でも、未来情報なんか手に入らないよ!と思ったアナタ。ご安心を。もしアナタが古い体質の会社に勤めているなら超ラッキー。そんな会社の経営者ならビジネスがハネるかも。

未来コンパスが、あなたの知らない未来を指し示します。

 第86回  「ごはんのみらい」

前回のコラムで「さつまいも博」を紹介しました。
その中で、さつまいもはタンパク質と脂質以外の栄養素をふんだんに含んだ準完全栄養食と書きました。
どうやら世間では完全栄養食が注目されている模様。例えば、ファミマでBASE FOODというパンを見かけたことはありませんか?このパンだけで、一日に必要な栄養素の1/3が摂れるのだそうです。

さて、今日ご紹介するのは、いわば“自分にとっての”栄養食。その名も「ごはんのみらい」です。


商標登録第6436486号(商標権者:株式会社ニチレイ)
【商標】

【指定商品】穀物の加工品,乾燥飯,強化米,人造米,米,食用グルテン,食用粉類 など


「ごはんのみらい」は、米粉とお米由来の食物繊維から出来ている白米と同じ見た目の食べ物です。お米由来の原料が作り出す自然な味わいにもかかわらず、糖質は50%、食物繊維は10倍。糖質オフ・低カロリーで高食物繊維を実現しました。
専用の容器にお湯を入れると15~25分で出来あがるのも、忙しい現代人には嬉しいポイントです。

私が注目したのは、オンライン診断により個人に最適な栄養素を加えることが可能な点。管理栄養士のアドバイスで、「亜鉛」「鉄」「カルシウム」「葉酸」「ビタミンC」といった不足しがちな栄養素を加えることができます。つまり、自分に必要な栄養がしっかり摂れる“パーソナライズごはん”を作れるということです。

未来コンパスが指すミライ

白米で炭水化物をとって、主食でたんぱく質を摂取し、副菜やサラダでビタミンを補う、というのが従来の食事です。
摂取できる栄養素は同じだとしても、従来の食事か、あるいは、栄養素の多くをカバーした“新しい主食”のみなのかで、受ける印象が全く違います。なんとなく、ゼリー1個で食事を済ませたSFの世界を思い出します。
ゼリー1つとまではいかなくとも、スマホやIoTデバイスが取得したユーザーの食生活から、自動的に最適な栄養素を配合したごはんが出てくるミライは来るでしょう。そう遠くないと予測します。

 

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 この記事を書いた人  

八重田 貴司(やえだ たかし)

外資系企業/法務・知財管掌。弁理士。
会社での業務とは別に、中小・ベンチャー企業への知財サポートをライフワークとする。クライアント企業が気づいていない知的財産を最大化させ、上場時の株価を上げたり、高値で会社売却M&Aをしたりと言った”知財を使って会社を跳ねさせること”を目指す。
仕事としても個人としても新しいビジネスに興味があり、尖ったビジネスモデルを見聞きするのが好き。

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