第85回「さつまいも博」

このコラムについて
世の中の情報は99%が「現在」または「過去」のものでしょう。たった1%の未来情報をつかめる人だけが、自分のキャリアやビジネスを輝かせるのです。でも、未来情報なんか手に入らないよ!と思ったアナタ。ご安心を。もしアナタが古い体質の会社に勤めているなら超ラッキー。そんな会社の経営者ならビジネスがハネるかも。

未来コンパスが、あなたの知らない未来を指し示します。

 第85回  「さつまいも博」

既に市場にあるものを捉えなおして、自分たちの新たなマーケットを作った事例があります。さつまいも博、我々も消費者として楽しめるイベントです。


商標登録第6358607号(商標権者:株式会社頼人など3社)
【商標】

【指定役務】
さつまいもに関する選考・表彰及び表彰式の企画・運営又は開催、さつまいもに関する知識の教授 など


私は、商標権者の㈱頼人(ライジン)石原社長とBFI少人数ゼミで知り合いました。
㈱頼人の本業は、イベントの企画運営サポート事業。彼らは、様々な会社のイベントをサポートする中で、さつまいもイベントの可能性に気づきます。

さつまいもは、タンパク質と脂質を除いた主要な栄養素をとれる準完全食。
どこでも作れて環境変化にも強い。食糧難を救ってきたこれまでの歴史があるし、貧困や飢餓の撲滅を目指すSDGs(=これからの歴史)とも相性が良さそうです。
調べてみると、様々な品種が全国で生産されているのに、作り手はフォーカスされていませんでした。また、全国に焼きいも屋さんが増え始めてはいるけれど、各地でちょっとした話題になっている程度です。

ひとつひとつのピースは魅力的なものばかりなのに、上手くハマりきっていません。それらを繋ぎあわせれば、大きな“うねり”になるのではないか。そんな予想をもとに、「作り手」、「売り手」、そして「買い手」を繋げるイベントとして出来たのが「さつまいも博」です。

初開催は2020年2月。第1回目にして5万人ものお客さんが、さいたまスーパーアリーナけやきひろばに集まりました。予想を超える大成功です。

未来コンパスが指すミライ

2022年2月23日(水・祝)、1年のお休みを挟んで、「さつまいも博」がさいたまスーパーアリーナに帰ってきます。期間は5日。日曜日まで開催します。https://imohaku.com/

期間中、消費者投票で焼いも屋No1を決める「全国やきいもグランプリ」や、ユニークな生産者にスポットを当てる「日本さつまいもサミット」といった企画が行われます。前回、娘と楽しんだ「さつまいもを使った実験ワークショップ」も開催されてほしい笑!

さて、先に触れましたが、さつまいも博のそれぞれのピースは、既に存在していたものでした。しかし、それを全体で捉えることを誰もやっていませんでした。さつまいも博は、それらのピースをはめ合わせて、まだない手つかずのマーケットを作り上げた事例です。そんなマーケットを皆さんも体験してみては如何でしょうか。2月23日スタートです!

 

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 この記事を書いた人  

八重田 貴司(やえだ たかし)

外資系企業/法務・知財管掌。弁理士。
会社での業務とは別に、中小・ベンチャー企業への知財サポートをライフワークとする。クライアント企業が気づいていない知的財産を最大化させ、上場時の株価を上げたり、高値で会社売却M&Aをしたりと言った”知財を使って会社を跳ねさせること”を目指す。
仕事としても個人としても新しいビジネスに興味があり、尖ったビジネスモデルを見聞きするのが好き。

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