「遊んでいるかのように働きたい」をモットーに、毎日アロハシャツ姿で働く“アロハ美容師”こと岩上巧さん。自身が経営するヘアサロン「mahaloco(マハロコ)」には、岩上さんしか実現できない<ココロオドル髪型>を求め多くのお客様が訪れます。その卓越したビジネスセンスの秘密に、ブランディングの専門家・安田佳生が迫る対談企画です。
第24回 マハロコだけで使える「サロン通貨」という考え方

これまでの対談の中でも度々「パスポート制度」や「チケット制度」についてお話いただいていますが、今回は改めてこの2つの制度について深掘りさせていただこうかと。

これはもともと、「サロンバケーションクラブ」といって、サロンでリゾート気分を体験していただきたいというコンセプトから生まれた制度で。サロンで過ごす時間は、もっと自分と向き合い、自分の価値を高めていくような時間にしましょうよ、と。

そうですそうです。皆さんのよりよい人生のために「サマーバケーションクラブ」というものを始めます、ってニュースレターでお伝えしたんです。そしたら、300名の参加者枠があっという間に埋まりまして(笑)。

スタート当初は、どちらも半年間の期限で、ゴールド9万円・プラチナ12万円でした。その頃はまだハウオリは開発していなかったので、カラーやパーマをやり放題にしていましたね。

はい。リリース前の新メニューを、パスポート会員様には先行で体験していただけるようにしました。一般のお客様よりも先にできるし、しかも値段も30%オフということで、「特別感」と「お得感」を演出して。

そうです。パスポートの有効期限は半年なんですが、半年間コンスタントに通い続けるのが難しい場合もあるんだということに気づきまして。特に女性のお客様の場合、ご結婚されると一気に自分の時間が取りにくくなるんですよ。

ははぁ、なるほど。つまり、パスポートを購入するほど頻繁に来られない人が、もう少しフレキシブルに通えて、しかもお得にも感じてもらえるような仕組みとして、チケット制度ができたと。チケットはおいくらなんですか?

それぞれのメニューに対して、チケットを1枚ずつ消費していただく形ですね。たとえばハウオリは、このチケット1枚分。

なるほどなぁ。多くの美容室は新規顧客にはクーボンを配って値下げするのに、2回目以降は定価のままじゃないですか。常連が損をする仕組みとでも言いますか。でもマハロコのチケット制度だったら、常連さんの方が得をしますもんね?
対談している二人
岩上 巧(いわかみ たくみ)
アロハ美容師/頭髪改善特許技術発明者/パーソナルブランディングプロデューサー/株式会社 OHANA 代表
美容専門学校卒業後、都内のサロンに就職するも、オーナーと価値観の違いから大喧嘩し即クビに。出身地である水戸に戻り実家の美容室で勤務しながら技術を磨き、2008年自身のヘアサロン「mahaloco(マハロコ) 」をオープン。結婚式のプロデュースやイベント企画なども行うパーソナルブランディングプロデュースサロンとして人気を博す。2014 年、髪質改善技術「美髪矯正 hauoli®(2021 年特許取得)」を開発。「まるでハワイで暮らしているように」をテーマに、毎日アロハシャツを着、家族・仲間・お客様と共にハワイアンライフを満喫中。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。