「遊んでいるかのように働きたい」をモットーに、毎日アロハシャツ姿で働く“アロハ美容師”こと岩上巧さん。自身が経営するヘアサロン「mahaloco(マハロコ)」には、岩上さんしか実現できない<ココロオドル髪型>を求め多くのお客様が訪れます。その卓越したビジネスセンスの秘密に、ブランディングの専門家・安田佳生が迫る対談企画です。
第81回 世界中でハウオリが受けられる未来

最近は「韓国の美容が流行っている」みたいに言われていますけど、もとを辿れば、韓国の美容のベースになっているのは日本の研究なんですよ。ひと昔前は、韓国の美容室に日本のヘア雑誌がいっぱいあったくらいですからね。

そうそう。ただ、日本にしろ韓国にしろ、これまでは「仕上がり重視」だった。要は、美容室に来たことで、自分の理想とした髪型になって満足できている状態がよしとされていた。僕はちょっとそこに違和感があって。

実際、僕が担当しているお客様にも、韓国や中国、マダガスカルなどいろんな海外の方がいるんですけど、カタコトの日本語しかわからないながらも、皆さんハウオリはずっと続けてくださっている。それはやっぱり髪や頭皮の調子の良さを日々感じてくれているからで。

それはもちろん大歓迎です。…誰かが通訳してくれれば、ですけど(笑)。ハウオリって、もちろん機械も使いますけど、基本的にはカットやカラーと同じ「美容技術」なので、そこまで難しい説明もいらないと思いますし。

確かに、やり方さえわかれば効果が出せるわけですもんね。…でもどうなんですかね、お客さんの中にはいわゆる「エビデンスを出して」みたいな人もいそうですけど。
対談している二人
岩上 巧(いわかみ たくみ)
アロハ美容師/頭髪改善特許技術発明者/パーソナルブランディングプロデューサー/株式会社 OHANA 代表
美容専門学校卒業後、都内のサロンに就職するも、オーナーと価値観の違いから大喧嘩し即クビに。出身地である水戸に戻り実家の美容室で勤務しながら技術を磨き、2008年自身のヘアサロン「mahaloco(マハロコ) 」をオープン。結婚式のプロデュースやイベント企画なども行うパーソナルブランディングプロデュースサロンとして人気を博す。2014 年、髪質改善技術「美髪矯正 hauoli®(2021 年特許取得)」を開発。「まるでハワイで暮らしているように」をテーマに、毎日アロハシャツを着、家族・仲間・お客様と共にハワイアンライフを満喫中。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。