「遊んでいるかのように働きたい」をモットーに、毎日アロハシャツ姿で働く“アロハ美容師”こと岩上巧さん。自身が経営するヘアサロン「mahaloco(マハロコ)」には、岩上さんしか実現できない<ココロオドル髪型>を求め多くのお客様が訪れます。その卓越したビジネスセンスの秘密に、ブランディングの専門家・安田佳生が迫る対談企画です。
第95回 美容師が儲からなくなった本当の理由

前回、美容室は利益が出やすい商売だという話が出ましたけど。でもその割に最近、「全く儲からない」と嘆く美容師さんが増えてませんか?

1000万円も…。ちなみに岩上さんが独立された時は、どれくらいの費用がかかりました?

仰るとおりです。そもそも多くの美容師さんって「職人」の延長で独立することがほとんどなんですよ。そういう人って財務の知識が弱いまま「プレイングマネージャー」として経営を始めてしまうので、そこも「儲からない」理由の1つになるのかもしれないですね。

そうなんですよ。独身時代はそれこそ毎月定期的に通っていたお客様でも、お子さんが生まれるとそっちに時間もお金もかかるからって2ヶ月に1回、3ヶ月に1回、半年に1回…と、徐々に来店頻度が減っていきますし、1回あたりの消費金額も減るのは常ですね。

うーん、実際のところ、そこにガッツリ投資している方は少ないでしょうね。先日もフリーランスの美容師さんと話したんですが、その方はあるサロンを間借りして仕事をしていて、集客自体はサロンがやってくれるんですって。

そうそう。集客に時間もお金も取られなくてすむ一方で、自由度はないらしいんですよ。担当したお客様が自分のことを気に入ってくれて、「ぜひ子どものカットもやってくれない?」って言われたんだけど、サロンが子どもNGの店だったせいで受けられなかったとか。

確かにそうか。厳しい言い方をすれば、自らの資金でやらず、人に依存していたツケが回ってきただけだと。でも美容師として独立して飯を食っていこうと思ったら、やっぱり集客やブランディングに一定の投資をしなきゃダメですよ。
対談している二人
岩上 巧(いわかみ たくみ)
アロハ美容師/頭髪改善特許技術発明者/パーソナルブランディングプロデューサー/株式会社 OHANA 代表
美容専門学校卒業後、都内のサロンに就職するも、オーナーと価値観の違いから大喧嘩し即クビに。出身地である水戸に戻り実家の美容室で勤務しながら技術を磨き、2008年自身のヘアサロン「mahaloco(マハロコ) 」をオープン。結婚式のプロデュースやイベント企画なども行うパーソナルブランディングプロデュースサロンとして人気を博す。2014 年、髪質改善技術「美髪矯正 hauoli®(2021 年特許取得)」を開発。「まるでハワイで暮らしているように」をテーマに、毎日アロハシャツを着、家族・仲間・お客様と共にハワイアンライフを満喫中。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。


















