コミュ障経営者のギモン その13「できないことが、できるようになる」

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なぜこんなツマラナイものにこだわるのだろう。そういう「ちょっと変わった人」っていますよね。市川さんはまさにそういう人。でもそういう人が今の時代にはとても大事。なぜなら一見ビジネスになんの関係もなさそうな、絶対にお金にならなそうなものが、価値を生み出す時代だから。凝り固まった自分の頭をほぐすために、ぜひ一度(騙されたと思って)市川ワールドへ足を踏み入れてみてください。

できないことが、できるようになる

予め申し上げます。
今回の内容はいつにも増して・・・
どうでも良い内容かつ、
9割くらいの人にとって意味すら不明の内容
・・・かと思われます。
「そんなことにかまっている暇はないのだよ」という方は、とりあえず「いいね!」だけ押して、そっとこのページを閉じてください。(またお会いしましょう・・・)

さて・・・

・・・

・・・

・・・

残ってくださった方のために、どうでも良い話をはじめますね。

きっかけは、弊社で採用活動していたときの話なんです。
その節は、それはもう色んな人からご応募いただいたき、ありがとうございました。
弊社の採用方法は媒体を使わずに、このときはIndeedをベースにゆる〜く網を張っておりました。
採用活動って、そもそも対応する既存スタッフの負担も結構大きいですからね。
媒体使ってガッツリやるとお金とそのリソースを持っていかれるんで、Indeedで緩募してたんです。
やり方について、ご興味ございましたら、お気軽にご連絡ください。(←営業です)

で、書類選考のときは、履歴書と職務経歴書なんかを送っていただくのですが、たまに自己PRを熱心にされる方っていますよね。
僕はそういう人と違った創意工夫とかする人って好きなんで、ついつい見ちゃうんですが、その中に子煩悩そうな男性が居たんです。
パッと見、ごく普通の爽やかな男性です。(なんていうか、僕とは全く違った風貌で、常識ある大人って感じの)
その彼が自己PRの一つとして、驚愕のポーズをとっていたんです!
それは・・・

プランシェ!

プランシェというのは、体操の技の一つで上水平と呼ばれるものなんですが、一般人ができるものでもないし、筋肉ムキムキだからってできるものでもないんです。
パッ見た感じ、激しくスポーツをやりそうな雰囲気でもない、ごく普通の男性が・・・プランシェ!
ギャップもありましたが、プランシェの難度を理解していた僕の評価はうなぎのぼりでした。
「すげー!!!!」ってなったんです。興奮してね。
かく言う僕もプランシェに憧れたことはありましたから。
でも一瞬で諦めました・・・
どこにどう力を入れたら良いか全く分からない!(汗)
だからもう、その彼には尊敬の念しか無いわけです。

でもね、曲がりなりにも僕も経営者ですから、しばらくして冷静になりましたよ・・・

「うちの業務内容にプランシェは全く関係ないやんけ!」と。

個人的には大変興味を持ったのですが、業界未経験ということとブランシェのコーチとしての採用枠は無いので、見送りました。

ところが、彼のおかげで、僕の中にプランシェ熱が再燃しちゃったんですよね。
当然ですが、全くできません。
そこで、インターネットで調べまくったところ・・・
プランシェの最高難度とされるのは「フルプランシェ」と言うのですが、そこに至るまでの道のりが険しすぎるんです。

Goal フルプランシェ

Step4 ストラドルプランシェ
フルブランシェの足を開いたバージョン

Step3 タックプランシェ
ブランシェの体制に入る前の膝を曲げた状態

Step2 かえるプランシェなど
前に重心をかけるのを覚える

Step1
倒立などの基本的な動きを通して、体幹や肩の筋力を強化

・・・おいおい、遠すぎやろ(汗)
ある技を習得するために、ある技を習得する必要があり、そのためにはある技を・・・って、もうRPGゲームのおつかいレベルでしょう?
それに各ステップの間には、必要とされる筋力もかなりあって・・・
求職者の彼をコーチとして迎え入れるべきなのか!?って気持ちになりましたよ。

でね、とりあえずコツコツやってみてるんです。
最初は全く出来なかったんですが、徐々にできるようになってくるもんですね。
逆立ちもはじめの頃よりも慣れてきました。
もちろん壁にもたれての逆立ちしかできませんけどね・・・(汗)

試行錯誤、コツコツやってみる

今まで出来なかったことが、少しずつ出来るようになっていく

毎日、自分の成長を感じられる

楽しい♪

試行錯誤、コツコツやってみる

・・・ってループに入るんですよね。
これってすごい大事なことですよね?

例えば、社員教育でも。
つまり、社員さんを教育する場合、「成長を実感させていくことが重要」ってことなんです。
「全く成長してないわ」って毎日感じてたら嫌になりますからね。
かと言って、こっちが褒めたり、認めたりしたところで、当人が「成長している」って実感出来なきゃ意味ないんですよね。
先輩や同僚と比べて相対的に劣っていると勝手に判断して「成長してないわ」って勝手に落ち込む人もたくさんいますから。
だから、例えば、「昨日の自分」「入社時の自分」とかっていう絶対的なものと比較してもらわないといけないんですよね。

まぁ、その逆で自己評価が恐ろしく甘い人も居ますからね・・・(フィリピン型と僕は読んでいます)
こういう場合は、他者からの評価を突きつけて、目を覚まさせてやらないといけません。

だから、「自己成長を実感できる機会やきっかけを意図的に設ける」ことが必要になってくるわけです。
例えば、弊社では以下のような取り組みを行っています。

◯朝礼(毎週月曜30分)
朝礼には「ありがとうタイム」みたいなのがあって、朝礼の準備や進行を担当するスタッフから全員に感謝を述べていくんです。
対面で、直接。(現在はリモートなのでビデオチャットですが)
ありがとうでも、あなたはすごい!でも、尊敬している、でもなんでも良いんですけどね。
伝え方もそのスタッフの個性が出て面白いです。
そうしたフィードバックをもらうと、当人が気付いていないポジティブな一面に気付けるので嬉しいものですよ。

◯日報(毎日)
毎日の日報は理念や大切にしてることに沿った内容で書いてもらうルールになっていまして、それぞれがスタッフのことを書くことも多いんです。
そこもまた、ポジティブかつ客観的なフィードバックを貰える機会になっているのです。
もちろん、指摘やアドバイスなどもありますけどね。
さらに、スタッフの日報には日本法人の社長が丁寧にコメントしていきます。

こうした取り組みは、新人スタッフにとっては「自分では成長していないって思っていたけど、どうやら以前よりはちょっと成長したのかも」って思ってもらえるのに一役買っています。
もちろん、他にもOJTで意識してることはたくさんありますけどね。

・・・なんかどうでも良いことを書こうと思ってたら、「真面目かッ!」な内容になってしまいました。
「どうでも良いこと」に期待してくださった奇特な皆さん、すいません・・・

こんなことなら、今回の内容は教育に通ずる真面目な内容で、読むに値するものって言っておいた方が良かったですね。
いや、でも、あんまりハードルを上げても、「期待したのにこの程度か、このピンク頭!」って思われるので、このままにしておこう・・・

ちなみに、ブランシェの練習ですが、僕はStep2すらまともにできません・・・(趣味の格闘技の練習で痛めて以来、ずっと肩がダメ)
そう、僕には運動の才能というのが全く無いのです(涙)

あと、逆立ちとか、少しできることが増えたら、今度は後片付けが出来なくなったり、興味のないことが全く覚えられなくなったり・・・のように以前はできてたことが、できなくなってきました。
何かを手にするためには、何かを失わなければならないのか・・・
だとすると、普通の逆立ち(壁あり)を得るために、結構大事な何かを失った気がするんだけど・・・

 

 

著者/市川 厚(いちかわ あつし)

株式会社ライオンハート 代表取締役会長
https://www.lionheart.co.jp/

LH&creatives Inc.(フィリピン法人) CEO
https://lionheart.asia/

<経歴>
三重県の陶芸家の家に生まれる。
(僕が継がなかったので、父の代で終焉を迎えることになる…)
大学時代、遅めの中二病を発症。経済学部に入ったのに、何を思ったか「ファッションデザイナーになるんや!」と思い立ち、大学を中退。アパレル企業に就職。
ところが、現実は甘くなく、全く使えない僕に業を煮やした社長から、「Webサイト作れないとクビだからな!」と言われ、泣く(T_T)パソコンの電源の付け方も知らなかったけど、気合でWebサイト制作を習得。しかし、実際のところは、言い訳ばかりで全く成長できず・・・怒られて、毎日泣く(T_T)そんな頃、「デザインにも色々ある」と改めて気づいて、広告業界へ転職、広告制作会社のデザイナーとしてのキャリアをスタート。
「今度は言い訳をしない!」と決めて仕事に没頭し、四六時中仕事していたら、黒目がめくれ上がってきて、眼科医から「失明するよ」と言われ、ビビる。2004年勤務先で出会った同僚や友人を誘って起業、有限会社ライオンハートを設立(現 株式会社ライオンハート)。ところが、創業メンバーとあっさり分裂、人間不信に。残ったメンバーと再スタート。
2014年、設立10周年を機に、創業メンバーで唯一残っていた人間を日本法人の社長にし、自身は会長になり動きやすい状態を創る。この頃からブランディングエージェンシーを名乗り始める。
2016年、フィリピン(マニラ)にITアウトソーシング企業(LH&creatives Inc.)を設立。設立準備期間から家族とともに移り住み、フィリピンで3年半を過ごす。
フィリピン人マネジメントを通して、猜疑心の塊になり、性悪説に変わる。
2019年6月、日本に帰国し、日本法人のマネジメントに復帰。社内コミュニケーションを充実させるために席替えしたり、誰も掃除しない椅子をきれいにしたり、「眠いときはしゃべった方が良いよねッ」ってスタッフに話しかけながら仕事をするなど、独自のインナー・ブランディングの理論を実験していたところ、会社の調子が上がった。そもそもブランディングってなんだ?と思っていたところに、BFIの安田さんと出会い、勝手にご縁を感じてコンサルを受けてみる。そしたら安田さんに誘われ、2020年、anote konoteに参加することに。

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