その93 コミュ障は同期コミュニケーションが嫌い

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なぜこんなツマラナイものにこだわるのだろう。そういう「ちょっと変わった人」っていますよね。市川さんはまさにそういう人。でもそういう人が今の時代にはとても大事。なぜなら一見ビジネスになんの関係もなさそうな、絶対にお金にならなそうなものが、価値を生み出す時代だから。凝り固まった自分の頭をほぐすために、ぜひ一度(騙されたと思って)市川ワールドへ足を踏み入れてみてください。

コミュ障は同期コミュニケーションが嫌い

電話が苦手って人、いませんか?

弊社では、社員教育の一環で、新入社員さんに電話を受けてもらうようにしているのですが、最初はかなり抵抗を持っていると思います。
知らない人から電話がかかってきて、それに対応した経験がないとかで。

ところで、オフィスにかかってくる電話って、ビジネスで使うコミュニケーションが凝縮されてると思うんです。
まず、お互いの自己紹介からはじまり、要件を聞いて、記憶(メモ)して、しかるべき担当者に取り次いで・・・といった流れがあります。
担当者が不在の場合は、電話があったことを伝えないといけませんし。
短い時間で、適切な判断を求められますし、報連相も発生します。

まぁ、とは言ったものの、今の時代、電話って使わない人がほとんどじゃないでしょうか?
LINEなどのテキストチャットでやり取りして、必要なら音声/ビデオチャットでやり取りする程度で。
自宅に固定電話を持っていない方も増えていますし、電話を仕事以外で使う機会ってかなり減っています。
ただ、仕事でもプライベートでも、電話世代ってのは一定数いて、彼らのために使っているようなものなのかもしれませんね。
チャット世代が社会に出て働くようになれば、電話でのコミュニケーションも無くなるのでしょうか。
あと、FAXなんて今や全く使いませんからね。

一方、電話や音声チャットといった同期コミュニケーションの方が好きって方もいらっしゃいますよね。
弊社では、営業の人間なんかは完全にこのタイプです。
その理由には、「言葉で直接伝えたほうが早い」というのがあるのかもしれません。
でも、電話を受ける(伝えられる)立場からすると、突然一方的に伝えられるうえ、やり取りの履歴は残らないし、それが一対一のやり取りなら完全ブラックボックス化してしまうから怖いんですよね。

ちなみに、僕は・・・
冒頭で「電話は社員教育にもなる」みたいなことを偉そうにのたまっておきながら、電話はかけるのも、かかってくるもの大嫌いです。
めちゃくちゃ苦手です。苦痛です。
そもそも、コミュ障に電話ってキツイですよ(汗)
何より、自分の時間を切り裂くように乱暴に差し込まれる電話の呼び鈴が本当に苦手なんですよね・・・
これはLINEの音声チャットでも同じですけど。
僕、「自分がされて嫌なことを、他人にしてはいけない」って育ってきたので、電話や音声チャットはしません。

でも、まぁ、不思議なもんで、スマートフォンやチャットが一般的ではなかったころは、携帯電話(ガラケー)に直接電話をかけるなんて当たり前でしたよね。

チャットに代わるコミュニケーションツールが出てきたら、今度はチャットすら煩わしくなったり、苦手になったりするんでしょうかね。
すでに、LINEは既読にするとリアクションしないといけなくなるから、未読のまま確認する方法をとったりする人もいますよね?
僕なんて、煩わしすぎて未読のまま削除することもありますからね・・・(相手からは永遠に未読になるらしいので、まぁ、それはそれでまずいのかな…)

 

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著者/市川 厚(いちかわ あつし)

株式会社ライオンハート 代表取締役会長
https://www.lionheart.co.jp/

LH&creatives Inc.(フィリピン法人) CEO
https://lionheart.asia/

<経歴>
三重県の陶芸家の家に生まれる。
(僕が継がなかったので、父の代で終焉を迎えることになる…)
大学時代、遅めの中二病を発症。経済学部に入ったのに、何を思ったか「ファッションデザイナーになるんや!」と思い立ち、大学を中退。アパレル企業に就職。
ところが、現実は甘くなく、全く使えない僕に業を煮やした社長から、「Webサイト作れないとクビだからな!」と言われ、泣く(T_T)パソコンの電源の付け方も知らなかったけど、気合でWebサイト制作を習得。しかし、実際のところは、言い訳ばかりで全く成長できず・・・怒られて、毎日泣く(T_T)そんな頃、「デザインにも色々ある」と改めて気づいて、広告業界へ転職、広告制作会社のデザイナーとしてのキャリアをスタート。
「今度は言い訳をしない!」と決めて仕事に没頭し、四六時中仕事していたら、黒目がめくれ上がってきて、眼科医から「失明するよ」と言われ、ビビる。2004年勤務先で出会った同僚や友人を誘って起業、有限会社ライオンハートを設立(現 株式会社ライオンハート)。ところが、創業メンバーとあっさり分裂、人間不信に。残ったメンバーと再スタート。
2014年、設立10周年を機に、創業メンバーで唯一残っていた人間を日本法人の社長にし、自身は会長になり動きやすい状態を創る。この頃からブランディングエージェンシーを名乗り始める。
2016年、フィリピン(マニラ)にITアウトソーシング企業(LH&creatives Inc.)を設立。設立準備期間から家族とともに移り住み、フィリピンで3年半を過ごす。
フィリピン人マネジメントを通して、猜疑心の塊になり、性悪説に変わる。
2019年6月、日本に帰国し、日本法人のマネジメントに復帰。社内コミュニケーションを充実させるために席替えしたり、誰も掃除しない椅子をきれいにしたり、「眠いときはしゃべった方が良いよねッ」ってスタッフに話しかけながら仕事をするなど、独自のインナー・ブランディングの理論を実験していたところ、会社の調子が上がった。そもそもブランディングってなんだ?と思っていたところに、BFIの安田さんと出会い、勝手にご縁を感じてコンサルを受けてみる。そしたら安田さんに誘われ、2020年、anote konoteに参加することに。

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