「皆、熱狂してるかーーー？」

先日、社内の防災関連グッズ（備蓄とかヘルメットとか）購入に際して、決を採る、みたいなのを促していたんです。
（過去の記事、その115「人の熱はすぐ冷める」でもちょっと触れています）
弊社では、言い出しっぺの人が中心となって色々と推進できるようになっています。
そのため、「防災グッズを置いた方がいい！」と言い出したスタッフが自動的に担当となったわけです。
かれこれ1年弱やっていますが、未だ弊社に防災グッズはありません・・・幸いそれが必要となる状況はありませんでした。

ところで、「会社のここがおかしい！」「上司（経営者）はなんでこれに気付かないのか！？」とイライラするときってありません？
防災の件も、「会社として、防災グッズくらいしっかりと用意しておくべき！」ということだったわけです。
それで、「たしかにそうだね、じゃあ、あなたが改善案出して、社内プロジェクトとして推進して欲しい。」となったわけです。
これは、弊社に限ったことじゃなく、的を射た視点や意見なら採用して、改善しますよね？
ところが、人って不思議なもんで、自分が自ら改善案を出したり、中心（責任者）となって推進するまでに至らないんですよね。

改善って言っても、自分一人ではできないことがほとんどです。
他者の賛同や協力が必要になります。
そうするために、理解と納得、そして共感を持ってもらうフェーズが必要になってきます。
だから、大なり小なりプレゼンは必要なわけで、場合によっては根回しも重要かもしれません。
このクソ面倒な行動の原動力ってなんでしょうか？
布教活動をしているようなものですからね。

それは・・・
言い出しっぺの「熱狂」や「盲信」みたいなものじゃないか？って思うんです。

「絶対に◯◯したほうが良い！」という情熱、半分思い込みのようなものがその人を突き動かし、その熱が周囲に伝播していく。
こうして言い出しっぺの熱狂が、渦の中心となり、周囲を巻き込み、協力者ができ、初めて物事が動きはじめる。

そう考えると、防災グッズの担当者は、防災グッズに対する思い入れが狂信的、熱烈なものでは無かったのかもしれません・・・まぁ、そうでしょうね（汗）

スタッフ：防災グッズなどの備えをするのは会社の義務です！
会社：まぁ、一理あるね。じゃ、頼んだ！
スタッフ：(ﾟ∇ﾟ ;)ｴｯ!?

・・・といった具合ですからね。
何気なく言った一言かもしれませんけど、プロジェクトの責任者に任命されるというね。

ちなみにこのスタッフの場合、改善案（防災グッズとして用意する物）については提案できました。
ところが他者の共感を得て、協力者を生み出すような巻き込みが十分には出来なかったのだと思いました。
ここが一番エネルギー要りますからねぇ。

他人に分かってもらい、動いてもらうってほんとに大変です。
結局、一人では何もできませんから、この巻き込みが重要で、巻き込むためにはめちゃくちゃな熱量と根気が要ります。
これができる人って案外少ないかもしれません。

結局、経営者なんかは、これをやっているんでしょうね。
起業とか新しいビジネスをはじめるって、上手くいくかどうかわからない事業に対して、一人で信じて、熱狂して、仲間を集めて、資金を募ったりして。
もうエネルギーの塊ですよね。

皆さん、人を巻き込むほどの熱狂、できていますか？

・・・それっぽく締めくくったら、盛大なブーメランが返ってきて、僕のピンク頭に突き刺さりました(T_T)痛い…

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