“生粋の商売人”倉橋純一。全国21店舗展開中の遊べるリユースショップ『万代』を始め、農機具販売事業『農家さんの味方』、オークション事業『杜の都オークション』など、次々に新しいビジネスを考え出す倉橋さんの“売り方”を探ります。
第68回 万代ファンが増え続ける理由

そうなんです。青森に新店舗を出したときも、オープンキャンペーンとしてクレーンゲームのプレイ券を配布したんです。その際に「万代の好きなところ」を聞いてみたら、本当にたくさんの意見をいただいて。

フォロワーはまだ5,000人くらいなんですが、それでも最近はオープン初日に「Xでやりとりした誰々です」と言ってくださるお客様も増えてきましたね。僕も嬉しくなってステッカーをお配りしたり一緒に写真を撮らせていただいたりして。

へぇ〜、すごいですね。SNSの使い方としては理想的ですよ。ただそれって、なかなか狙ってできることじゃないと思うんです。下手な人がやると自作自演っぽくなってすぐ炎上しそう(笑)。何かコツなんかがあるんですか?

うーん、どうでしょうね。1人でも多くの「万代ファン」を作ろうと頑張っているだけなんですよね(笑)。とにかくお客様に喜んでいただけることを一つ一つやって、それをしっかり発信していく。それだけといえばそれだけで(笑)。

うーむ、なるほど。「SNSで一儲けしてやるぜ」なんて考えている経営者さんは、倉橋さんの爪の垢を飲んだほうがいいかもしれません(笑)。そういえば前回、万代のクレーンゲームは他の店の2倍取りやすい、みたいな話があったじゃないですか。

まさにそういうことです。単に景品を取るだけじゃなくて、その時間を思いっきり楽しんでもらうことが、僕たちの目指しているところで。そのためにも、「低価格のエンターテインメント」を作ることに全社を挙げて取り組んでいるところです。遊ぶのになにしろお金がかかるご時世なので。
対談している二人
倉橋 純一(くらはし じゅんいち)
株式会社万代 代表
株式会社万代 代表|25歳に起業→北海道・東北エリア中心に20店舗 地域密着型で展開中|日本のサブカルチャーを世界に届けるため取り組み中|Reuse × Amusement リユースとアミューズの融合が強み|変わり続ける売り場やサービスを日々改善中|「私たちの仕事、それはお客様働く人に感動を創ること」をモットーに活動中
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。