第79回 万代の台湾式のクレーンゲーム「爆裂台」の魅力

この対談について

“生粋の商売人”倉橋純一。全国21店舗展開中の遊べるリユースショップ『万代』を始め、農機具販売事業『農家さんの味方』、オークション事業『杜の都オークション』など、次々に新しいビジネスを考え出す倉橋さんの“売り方”を探ります。

第79回 万代の台湾式のクレーンゲーム「爆裂台」の魅力

安田

倉橋さんのXで拝見した「ポテトチップスの仕入れが膨大だった」という投稿がすごく気になりまして。たしか1ヶ月で38,000袋仕入れたんでしたっけ?


倉橋

正確には、クレーンゲームで獲得していただいたのが38,000袋ですね。だから仕入れで言うともう少し多くなります。

安田

なるほどなるほど。それにしても、クレーンゲームだけで38,000袋も消費されるのはすごいですね。


倉橋

そうなんですよ。全15店舗に1台ずつ、以前お話した台湾式のクレーンゲームを導入したんです。

安田

ああ! あの「バンバン取れることを楽しむタイプのクレーンゲーム」ですね。もう実際に置いてるんですか。


倉橋

ええ。店舗ごとに入口に設置して、「爆裂台」と呼んでいます。そこにポテチを山盛りに入れて、まさに入れ食い状態で獲ってもらう感じですね。

安田

「爆裂台」というネーミングからしてすごく取れそうですもんね(笑)。ちなみにそのポテチってどのくらいのサイズなんですか?


倉橋

普通にコンビニやスーパーで売ってるレギュラーサイズですよ。カルビーのポテトチップスで、味は4~5種類くらいあったと思います。

安田

おまけでもらうようなミニサイズじゃないんですね。それがザサーッと落ちてきたら相当な迫力でしょうね。


倉橋

ええ、1回100円でプレイして、山積みのポテチが崩れると一度にたくさん落ちる場合もあるんです。実際10袋、20袋を袋いっぱいに持ち帰るお客様もいましたから。

安田

それはすごい。とはいえそれを全部食べきるのも至難の業ですよね(笑)。


倉橋

そうですね(笑)。そこがスーパーなどの小売業と違うところで、普通にお菓子として販売していたら、そんな食べきれない量買わないんですよ。でもクレーンゲームになると、落ちる瞬間のドキドキで、「もう1回!」とつい挑戦したくなる。

安田

「あと少しで落ちそう!」っていうあのギリギリ感がクセになるんですよね。気づいたらお金をつぎ込んでいるという(笑)。


倉橋

まさにそれです(笑)。その高揚感が「もう一度来てプレイしたい」というリピートにもつながりますから、非常に大事な要素ですね。

安田

しかもバンバン取れる台湾式だから、より盛り上がるんでしょう。さらに言えば、ポテチという選択が絶妙ですよね。いらないものを大量にもらっても意味はないけど、ポテチなら最終的には全部食べれるわけで。

倉橋

そうなんです。クレーンゲームの中に何を入れるかはすごく重要なので、バイヤーも真剣ですよ。ポテチ以外にも明星のラーメン5種セットとか、明治のチョコレートとか。そういう意味ではやっぱりトップメーカーが強いですね。誰でも馴染みがありますから。

安田

ああ、なるほど。つまり多くの人に人気があって、大量に取っても消費できるもので、かつ馴染みのある有名メーカーのものがいいと。

倉橋

そういうことです。カルビー、明星、明治、という誰でもわかる商品というのが大事ですね。あとは取れた時の盛り上がりをどう演出するか。クレーンゲームをお店のどこに設置するかなどは、かなり時間をかけて考えています。

安田

ふ〜む、確かに。入口付近がにぎやかだと、通りすがりのお客さんも思わず足を止めちゃいますからね。そこで大量に景品を獲得している姿を見せれば、「次は自分も!」となりそうです。

倉橋

ええ、まさに。誰かが取っているのを見ると、自分もやりたくなるんですよね。「やりたい人が集まってくる流れ」ができあがると、活気が循環してさらに盛り上がるんです。

安田

なるほどなぁ。万代さんの「爆裂台」でぜひ遊んでみたくなりますね。山盛りのポテチをゲットして、家族や友人に配って自慢したいです(笑)。

倉橋

ぜひ体験してみてください。あの「崩れ落ちる瞬間」の楽しさはクセになると思いますよ。


対談している二人

倉橋 純一(くらはし じゅんいち)
株式会社万代 代表

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株式会社万代 代表|25歳に起業→北海道・東北エリア中心に20店舗 地域密着型で展開中|日本のサブカルチャーを世界に届けるため取り組み中|Reuse × Amusement リユースとアミューズの融合が強み|変わり続ける売り場やサービスを日々改善中|「私たちの仕事、それはお客様働く人に感動を創ること」をモットーに活動中

 


安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家

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1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。

 


 

 

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