読むPodcast『大久保圭太のマネトレ』シリーズ。お届けする回は、2018年2月1日に配信された「銀行に関する質問4選を、大久保圭太が一刀両断!」です。まず前半では2つの質問、「1.借り入れ時の金利と期間を銀行はどうやって決めるのか?」「2.保証協会なし融資(いわゆるプロパー融資)を獲得するためのポイントは?」までをお届けします。

銀行の場合は前から言ってる金融改革みたいなのあるけど、基本的には格付けっていうものがあって、企業の財務状態によってある程度の基準は決まると。通常短期プライムレートとかからある基準のレート、スプレッドを使うのは中小企業ではほとんどないと思う。「ある1つの基準から格付けで増減させますよ」みたいなところなので、そんなにものすごく変わるかっていったら変わらないかもしれないですね。ただ、期間で言うと、だいたい期間長くしたら金利取ってくる可能性は高いと思うんで、「期間短くしか貸せないけど金利下げますよ」みたいな提案だったり、銀行によって業種・業態とか財務の見方によって変わることはあるとは思う。あとは、初めは高いと思うんですよね、それがずっとやって、結局銀行も融資の経費を他で回収するので、金利だけで儲けてないから、総合的な取引みたいなのがあるじゃないですか?給与振り込みとか、入金口座になってるとか。それらは回収コストを考えて安くなるとか、そういうことで金利を下げたり総合的な判断はしていくと思うんですよね。だから、ある程度幅はあるものの、やっぱりいつも言うように横の目は絶対見てるので、どっかがぶっ込んでたときには、要は結構裁量で決まってるわけですよね、その格付けの中で、だから絶対無理なものは無理だけど、他行が下げてきたら合わせていくっていうのはやっぱあるでしょう。

そう、だからあんま素っ頓狂なことは言わないほうがいいよね。「隣が0.4で借りてんだけど、なんでうちは1.4なんだ!」みたいな。それはやっぱ財務状態だと思う。「もうちょっと下げられないか」とか、コツコツだね、たぶん。下げるのがいいかどうかはわからないけど。期間を伸ばしていくんだったらコツコツだと思うんですよね。それを全然違うこと言うと「コイツ全然わかってないな」って思われるから、取引したくない側に回るよね。「いやいや、B/Sわかってます?」みたいになっちゃう可能性もあるから、その辺はやっぱ税理士さんとかと相談しながら、格付けぐらいの話はできる人もいると思うんで、「もうちょっとどうしたらいいんですかね」みたいな話をしながらかな。1行取引で本当に何も交渉してなかったら、やっぱりこれも裁量だから高止まりする可能性は大いにあると思う。そんな感じの決め方ですね。

そもそもその税理士さんが保証協会なしで調達しようとしてたかどうかだと思う。結構、金融機関選びも大事っすよね。「協会付きだったらじゃあ他に行くわ」っていって他を色々あたってみると。で、他あたってだめだったら、やっぱりそれは財務状況が悪いかもしれないんで難しいのかな、今の状況だとね。ということなんだけど、要は保証協会の保証って何かと言うと、その会社の財務状況では貸せないけれども、それを保全する何かがあるっていうことの、保全。要は銀行からのリスクヘッジなので、どうしても保証協会が嫌なんだったら、不動産などの担保を入れるか。これは良い面も悪い面も当然あるのでケースバイケースにはなるけど、要するに保全の問題なんですよね。なんでそんなに銀行が協会無しが嫌なのかというのはケースバイケースだと思う。再生とかで考えると協会が債権放棄してくれなかったりするから面倒臭いから外すとか、まあ、そういう前提で借りてはいけないと思うけどね。うーん、まあ、保全かな。でも協会無しのプロパーが名乗り出ていかないっていう時点では、そもそもやっぱ財務体質を時間かけて強くしなきゃいけないんじゃないかな。っていうことは思いますよね。

本末転倒かもしれないけどね。ただ、要らない不動産っていうのは要らないじゃんって話でもあるから、事業に使ってないとか、なくてもいい不動産を入れて協会の保証が付かないんだったらそれはいいよねっていうフェーズもあるとは思うけど。たぶん財務改善でしょうね。
~次回へ続く~
大久保 圭太氏のご紹介
Colorz Consulting株式会社代表取締役。Colorz国際税理士法人代表社員。税理士。
早稲田大学卒業後、会計事務所を経て中央青山PwCコンサルティング株式会社(現みらいコンサルティング株式会社)に入社。中堅中小企業から上場企業まで幅広い企業に対する財務アドバイザリー業務・企業再生業務・M&A業務に従事。企業再生案件において、過去節税のために生命保険に加入した経営者が、業績悪化ともに借入等が返済できなくなり、保険金欲しさに自殺するのを間近にみて、自分の無力さに悩む。税理士の適切でないアドバイスにより会社の財務が毀損し、苦しんでいる経営者が多数いる現実を変えるには、税理士業界の意識を変える必要があることを痛感。2011年に独立し税理士法人ACS(現Colorz国際税理士法人)・株式会社ACS(現Colorz Consulting株式会社)を立ち上げ、成長企業に対する財務コンサルティングを中心に、累計1000社以上の財務戦略を立案している。
本記事構成の元番組である大久保 圭太の「財務アタマを鍛えるラジオ~マネトレ~」は好評配信中。