さぁ、いよいよ財務アタマの本題!前半は与太話オンリー。でも、もちのろん、それだけでは終わりません。同業税理士さんからの質問に答えます。質問テーマは「事業承継のリスクが高すぎるクライアント(後継者)への説明」です。(音声はこちら)
>>>大久保圭太氏のプロフィール

税理士です。父の税理士事務所で働いておりますが、後継者の相談にのっている中で、心の中では「絶対に継がないほうがよい」と思うクライアントが多数おります。理由は、おおむね財務状況が悪いからです。このような場合、口の悪い大久保先生なら何とアドバイスをするのでしょうか。愛をもってご教授いただければ幸いです。ああ、質問の仕方わかってますね。

会社継いでから相談来たりするケースが、ほら、年代的にはさ。それこそセミナーとかだと「先月継いだんですけど」みたいな。で、見ると債務超過とかで、「これ、なんで継いだの!?」みたいな。「いや、何年続く会社で」みたいな。「そういうこと聞いてないから」みたいな話じゃん(笑)本当にあるよね。「もしかして連帯保証変えた?」みたいな。「銀行に変えられました」みたいな。「変えんなよ」みたいな。「おいぼれ入れとけよ」みたいなね(笑)

ネタだらけだね。いや、でもね、結構ここは気をつけなきゃいけないというか、何年続いてることに価値があると考えるパラダイムの人とさ。俺らからしたら目の前のB/Sじゃん、やっぱり。でも、法人が何年続いてるのが大事みたいなさ。

ただ、べつに法人格がなくたっていいじゃん。その会社を継承していけば、みたいなところはあると思うんだよ。それがやっぱ伝わんないなっていうのが結構思ってて。この間も、お父さん亡くなって会社継いだんだけど、「いまやめたら借金返せるよ」みたいな。俺が珍しく借金って言うんだけど、ずっと利益も出てない……あ、これ、究和の何かのあれに書いたわ。

赤字で「何とかします」みたいに言ってんだけど、「いまやめたらいいじゃん。なんで続けんの?」みたいな。ケンカになるよね。「は?」みたいな、「おまえ何言ってんの?」みたいな感じになるもん、やっぱり。そこは結構難しいよね。「親父のやった会社をなんで俺が継いだらいかんのや」みたいな。「いや、債務超過だからです。銀行支援してくれないですよ」みたいなのを、どう……。だけど、止めんのは止めてあげなきゃいけないじゃん、絶対。

だから、「別会社たてて、お父さんの理念とか目的とか継いでやっていけば?」って。悪くなる会社をどう処理するかって問題はケースバイケースだろうけど、俺が一番怒らせたケースは、「クソ債務超過な会社なんだから」って言ったら、すっげえ怒られて契約切られたよね(笑)

そうそう。3代目だか4代目だかで、その会社がうまくいかなくて売ろうか売らないかみたいな話で、「売ってやってもいいけど」ぐらいなの。「そんなクソ債務超過な会社、買ってくれるとこがあるほうがありがたいと思え」っつったら、すげえ嫁がキレて解約。俺はホントのこと言ってるっていう自信があるから、うまく言う弁護士とかに、M&Aやりたいじゃん?だからそっちに持ってかれたけどね。ま、べつにそれでいいんだけどさ。

まあ、それは失敗事例としてね。だから、言い方はかなり気をつけなきゃいけないけど、「なんで別会社でやっちゃいけないんでしたっけ」とか、違う視点で投げかけていくっていうか、何が何でも株式譲渡をしなきゃいけないのかって話じゃない?連帯保証を、お父さんがつくった債務の承継をなぜしなきゃいけないのかということも考えてもいいと思うんだよね。がっつり中に入ってたらわかんないけど、要するに事業を持ってっちゃったりしたら問題だけど、事業の中で、じゃあ、まあ、世代が違うから、たとえばWebの何かを、その会社のやつをやるとか、いろんなことで自分の事業としてつくれる可能性がないかとか、そういうのを考えていきながらだよね。

うん。っていうことの可能性を、たぶん言ってもわかんないから。「やめたほうがいいよ」って言われても「いやいや、親父の会社は」ってなる。「会社を売るなんて」っていうパラダイムだから。それは悪いことではないんだけど、ただ、財務的にそれがその人の人生をね……貧乏ゆすりうっせーな(笑)

するする。べつにその子ができないというか、「割とつらくね?」って話をする。「親父見てると大変くね?」っていう。「あれ、おまえやんの?」みたいな。「だって、もう、お父さん70でまだやってんだぜ」みたいな。「この会社、こんぐらい売れたらさ」みたいな。

それはでもね、息子の実力ぐらいわかってんだろ、さすがに。そしたら、なんとか家が幸せになるみたいな種銭で運用していったら資産家になれるじゃん、億単位でやるからさ。っていうのは割とそっちは……まあ、半々かな。やっぱ財務目線で見てないから、そもそもB/Sとかぜんぜんわかんないから、そういう判断になっちゃうんだなっていうのは思うよ。基本に立ち返って、やっぱ決算書をちゃんと説明してあげるっていうか。

まあ、そうだね。でも、「ここでこうやったら、時価こうだから、これ売ったらどうだよ」みたいな話をちゃんとできるじゃん。「これ以上借金増えたら、もう返せなくない?」って言ったら「ああ」ってなるじゃん。