ネットの履歴書
第23回『コネよりもフォロワー?』

株式会社ソルナが開発した究極の履歴書。それがネットの履歴書』これまでの履歴書や職務経歴書とは何が違うのか。なぜ究極と言えるのか。その秘密に迫ります。

小さなブルーオーシャンを追え
〜ネットの履歴書〜

第23回『コネよりもフォロワー?』

 

安田

最近、あおり運転のニュースが多いじゃないですか。

三澤

そうなんですか?

安田

バイクが車に煽られて「降りてこい」って恐喝されたニュースとか。知りません?

三澤

すみません。見てません。

安田

レコーダーに映ってたんですけど。バイクの前に車が入って、何回もブレーキかけて、降りてきた人に殴られそうになって。

三澤

よくあるパターンですね。すぐキレちゃう人。

安田

で、警察に行ったけど、ぜんぜん取り合ってもらえなかったっていう。「ぶつかってないので警察はノータッチです」みたいな。

三澤

ひどいですね。

安田

それでSNSに画像をアップしたら大炎上して。結局、警察が動いたっていう。

三澤

バイクに付けてたんですね。ドライブレコーダー。

安田

はい。それが決め手になって警察が動いたそうです。

三澤

証拠が残りますもんね。

安田

でも最初は取り合ってくれなかったんですよ。SNSで炎上してやっと動き出した感じ。

三澤

石橋なんとかの事件があったじゃないですか。

安田

高速道路で降ろされて、ご夫婦がトラックに跳ねられた例の事件?

三澤

はい。あの事件以降、あおり運転の新しい法律ができたはずです。

安田

まあ、どこからが煽り運転なのかってことですよね。今回のも「ぶつかってないんで関知できません」って。結局、警察が動いたのは1年後らしいです。

三澤

まだまだ基準が曖昧なのと、あと警察の担当者によっても違うんでしょうね、対応が。

安田

昔、兄が車を当て逃げされて一緒に警察に行ったんですけど。まあ適当でしたね。まともに取り合ってくれないっていうか。

三澤

そうなんですか?

安田

はい。「警察ってこんないい加減なんだ」ってびっくりしました。今回だってSNSで炎上したのをテレビが取り上げて、それで仕方なく警察が動いた感じ。

三澤

忙しいのもあるんでしょうけど。

安田

今回「この映像があればいける」って被害届を受理したらしいんですけど。だったら最初から受理しろよって感じですよ。

三澤

テレビに持ち込まれちゃったから、というのが正直なところでしょうね。

安田

テレビもいまWebの後追いじゃないですか。SNSで炎上してると「今こういうのが炎上してます」みたいな。

三澤

はい。取材にお金がかからないし、確実に視聴率も取れるし。

安田

もはや報道とは言い難いですね。

三澤

ネットの方が早いし、情報量も全然違いますから。

安田

テレビはもうネットに勝てませんか?

三澤

影響力はまだまだ大きいですけど、情報のスピードでは勝てないでしょうね。

安田

このまま行ったら、テレビで放映させるためにSNSを炎上させる人とかが、出てくるんじゃないですか。

三澤

もう出て来てますね。

安田

テレビを意識して投稿してるってことですか?

三澤

そこまで確信的ではなくても、世論を動かそうという意図は感じますね。

安田

それは何かの事件とかで?

三澤

はい。昔だったらもみ消されてた事件とかでも、警察は動かざるをえない状況になってきてます。SNSの影響力が強くなってますから。

安田

昔だったら署名運動するぐらいしかなかったですもんね。

三澤

はい。何万人とか何十万人の署名を集めないと、公の機関は動いてくれませんでした。

安田

今だったらSNSでたくさんフォロワーを抱えてる人は、民意を動かせますもんね。

三澤

はい。発信力もあるし、何かあったときに自衛することもできます。

安田

たとえば警察に取り上げてもらうために「この事件を炎上させたい」みたいな依頼はあるんですか?ソルナさんには。

三澤

「この商品を広めたい」っていう依頼はありますけど。事件を広めたいっていうのはないですね。

安田

さすがにないですか。でもSNSで世論を動かすのはありですよね。ストーカーとかも犯罪が起こってから法律が変わったじゃないですか。

三澤

そうですね。

安田

何回言っても「警察は動いてくれなかった」みたいな。で、結局殺されちゃったり。

三澤

はい。

安田

ああいうのも、今だったらSNSで警察を動かせるんじゃないですか。

三澤

動かせるでしょうね。

安田

警察が取り合ってくれない時の「正しいSNS的動かし方」みたなのがあったら教えてほしいです。

三澤

やっぱりフォロワーさんの数が大事ですね。数っていうのは結局世論みたいなものなので。たくさん動かしたもん勝ちです。

安田

やっぱそうですよね。じゃあ普段からコツコツとフォロワーを増やしたほうがいい。

三澤

はい。お金よりもフォロワーを持ってるほうが、影響力が大きい時代ですから。

安田

そうですよね。

三澤

ついこの間も、ネットで活動してるマンガ家さんが、猛烈ないじめにあったんですけど。

安田

いじめ?

三澤

はい。ネット上のいじめ。その犯人をフォロワーさんが特定して、ファンが裁判費用もカンパして、訴訟まで持っていったんです。

安田

すごいですね。フォロワーの力。

三澤

はい。個人の力では絶対無理です。

安田

ですよね。

三澤

犯人も特定できないし、裁判費用も莫大にかかるので。

安田

今までだったら泣き寝入りする案件ですよね。

三澤

よっぽどお金を持ってる人じゃないと無理ですね。

安田

そういう人は警察の偉い人たちにもコネがありそうですもんね。

三澤

はい。昔は上から動かすしかなかった。

安田

今は「下から動かす時代」って気がしますよね。

三澤

そういう時代になりつつあります。

安田

ある意味素晴らしい時代じゃないですか。ひどい対応をされたら「警察の何々って人がこういうひどい対応しました」みたいに発信できちゃう。

三澤

そういう発信はすでにたくさんありますね。

安田

じゃあ警察の対応も変わりつつあるんですか?

三澤

間違いなく意識してますよ。録音されてる可能性もありますし。

安田

ですよね。

三澤

でも逆にそういう発信が多すぎて、埋れていく可能性もあります。

安田

やっぱり大事なのはフォロワーの数ですね。

三澤

数と質。いざとなった時に応援してくれるフォロワーさんがどれだけいるか。

安田

なるほど。じゃあ増やすべきは、コネよりも応援してくれるフォロワーですね。

三澤

コネもあるに越したことないですけどね(笑)。使い方が大事です。

安田

使い方ですか?

三澤

はい。「コネ使いやがって」とか書かれると、またややこしいことになるので。

安田

たしかに。

・・・次回へ続く・・・

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