ネットの履歴書
第84回『フォロワーは偶然か必然か』

  • ソルナ株式会社が開発した究極の履歴書。それがネットの履歴書』これまでの履歴書や職務経歴書とは何が違うのか。なぜ究極と言えるのか。その秘密に迫ります。

小さなブルーオーシャンを追え
〜ネットの履歴書〜

第84回『フォロワーは偶然か必然か』

 

安田

木下優樹菜さんの話ですが。

三澤

安田さん好きですね(笑)木下優樹菜さん。

安田

ちょっと興味がありまして(笑)540万人のインスタを閉じちゃった話。事務所が運営してたんですよね。

三澤

はい。木下さんは閉じたくなかったでしょうけど。

安田

個人的にもう1回アカウントをつくり直したそうです。

三澤

つくりましたね、はい。

安田

おお!ご存知ですか。でも30万人ぐらいしかフォロワーがいなくて。

三澤

そうみたいですね。

安田

もともと「540万人は多すぎだろう」という意見もありまして。やらせだったんじゃないかとか。三澤さんはどう思いますか?

三澤

僕も不思議でした。良さが分からないだけかもしれませんけど。「なんでこの人、こんなにフォロワーが多いんだろう?」って。

安田

540万人って凄いですよね。

三澤

たぶん、日本でも三本の指に入るぐらいのフォロワー数ですよ。

安田

ですよね。

三澤

「この人、なんでこんな人気なんだ?」って、ずっと不思議に思ってました。

安田

いまはその10分の1以下で。まあ30万人でもすごいんですけど。

三澤

だけど芸能人としたらそんなに多くもないですね。

安田

そうなんです。もともとが盛られてたのか、それとも評判が悪くなって減っちゃったのか。どっちなんでしょう。

三澤

たぶんフォロワーって、けっこう買ってると思います。

安田

え!買ってるんですか?フォロワーを。

三澤

ずっと昔からそれはありました。お金で売り買いできるんですよ。フォロワーを。

安田

どうやって買うんですか?

三澤

代理店みたいなことをしてる人がいまして。

安田

フォロワーを増やす代理店ですか?

三澤

そうですね。「フォローしてくれたら、その人に何百円」とか。何十万単位で買っていくわけです。

安田

そんな裏技があるんですね。

三澤

裏技ですけど、われわれみたいな業者からすれば常識ですね。

安田

えーっ。

三澤

芸能事務所ですから、逆に開設して恥ずかしい人数だと「やらないほうがよかった」となるので。

安田

確かに。いかにも人気なさそうですもんね。

三澤

たぶん100万人ぐらいまで、どうにかこうにかやりくりして増やすんでしょうね。そこまでいけば結構メディアで取り上げられるので。あとは雪だるま式に。

安田

フォロワーがたくさんいたら、フォローしようと思いますもんね。

三澤

注目も集まります。ラーメン屋の行列みたいなもので。ぜんぜん入りたいと思ってなかったのに20人ぐらい並んでると「あそこ1回行ってみたいな」ってなるじゃないですか。

安田

そういう仕事もあるんですか?

三澤

行列を買うやり方もありますよ。

安田

あるんですか!

三澤

あります。お金払って行列に並んでもらうんですよ。たとえば30人とか決めて。

安田

その人たちは食べないんですか?

三澤

いや、食べます。食べてもらうし謝礼も払う。

安田

へぇ~。

三澤

とくにオープンから1週間ぐらいはそういうのが結構大事で。行列ができると近所で評判になるので。「あそこ、オープンからずっと並んでるよ」って。

安田

いろんな仕事があるんですね。

三澤

確か「並び代行サービス」みたいな名前だったと思います。

安田

でも行列を買うって、なんかヤラシイですね。

三澤

いやらしい感じにならないように、うまく商品を工夫してますね。

安田

どのように?

三澤

要は広告宣伝みたいな感じで。建てつけは「食べてもらってアンケートを書いてもらう」とか。いやらしくないように薄めてます。

安田

買ってる本人にも罪悪感があるんでしょうね。でも、どこからが買う行為になるんでしょう。たとえば前澤さんのお金配りとか。

三澤

あれは買ってるという感じではないですね。

安田

でも「フォローしれくれたらお金配ります」って、これほどあからさまな買収もないですよ。

三澤

前澤さんは堂々とやってるじゃないですか。「フォローしてくれないと、お金を配る対象にならないよ」って。自分で言っちゃってるし。

安田

なるほど。じゃあ裏でお金を払ってるのに「払ってないふうに見せる」というのが問題だと。

三澤

問題というか後ろめたいでしょうね。

安田

バレたらかっこ悪いですしね。前澤さんの場合は元からバレてますし。

三澤

そうですね。普通は後ろめたい中でこっそりやってる。

安田

フォローを売る人や、お金もらって行列に並ぶ人って、たぶん年収1000万も稼いでないですよね。

三澤

1000万稼いでたら並ばないでしょうね。

安田

ということは、お金がない人がやるんだと思うんですよ。

三澤

そういうイメージです。

安田

ということはギャラも安い。

三澤

安くないと成り立たないですから。

安田

だったらあまり信用できないと思うんです。「あそこ、実は俺が並んでたんだよね」とか普通にバラしちゃいそう。

三澤

たぶん調べたらネットに書かれてるんじゃないですか。

安田

書かれてますか!

三澤

書かれてると思います。

安田

でもバレた瞬間に“逆ブランド”になりますよ。「あのつけ麺屋、じつは並ばせてた!」みたいなことになって。

三澤

そうなんですけど。人の口は止められないですから。

安田

まあ止められないですよね。

三澤

はい。どんなに戦略的に行っても絶対無理です。書く人は書くので。

安田

でも木下さんは書かれてませんよ。「お金もらってました」って人が出て来ませんもん。ということは540万人は実力だったってことじゃないですか。

三澤

そうかもしれません。

安田

それが10分の1以下に減ったのは1回閉じたからじゃないですか。

三澤

閉じても人気があれば集まりますよ。

安田

どうでしょう。惰性でフォローしてる人も多いと思いますけど。「何回閉じても私はフォローします」ってファンは、全体の1割ぐらいじゃないですか。

三澤

なるほど。

安田

ピコ太郎さんだって、ジャスティンビーバーが「こいつ面白いよ」って言ったからあそこまで広がったわけで。“たまたま”フォロワーって結構多いと思います。

三澤

確かに。「なんでこれ登録しちゃったんだろう?」ってYouTubeチャンネルも、あえて解除しようとは思わないですもんね。お金を取られるわけでもないし。

安田

絶対に運の要素は強いですよ。だからアカウントは簡単に変えたり閉じたりしちゃいけない。フォロワーは必然ではないです。

・・・次回へ続く・・・

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