ネットの履歴書
第31回『1文字違えばアカの他人』

ソルナ株式会社が開発した究極の履歴書。それがネットの履歴書』これまでの履歴書や職務経歴書とは何が違うのか。なぜ究極と言えるのか。その秘密に迫ります。

小さなブルーオーシャンを追え
〜ネットの履歴書〜

第31回『1文字違えばアカの他人』

 

安田

クローズアップ現代に出るんですか?

三澤

はい。取材も終わりまして。5時間半ぐらいかかりました。

安田

クローズアップ現代ってNHKでしたっけ?

三澤

はいNHKです。AIに関する特集みたいです。

安田

『ネットの履歴書』についてですか?

三澤

はい。朝日新聞に載ったんですけど。それで知ったみたいです。

安田

個人情報といえば「1文字偽名」って話。あれ凄いですね。

三澤

大阪の学校の先生の話ですよね。

安田

はい。名前を1文字だけ変えてたんですよね。

三澤

1文字だけ変えてました。

安田

それは漢字を変えてたってことですか?

三澤

漢字を変えてました。

安田

読み方は一緒?

三澤

読み方は一緒です。

安田

それでも分からないものですか?

三澤

1文字でも変えると、普通のネット検索では出てこなくなります。

安田

でも、どうせなら完全に変えてしまえばいいのに。そんな中途半端なことせず。

三澤

ギリギリのレベルにしたかったんだと思いますね。

安田

ギリギリのレベル?

三澤

「間違えた」って言えるレベル。

安田

「漢字を書き間違えちゃいました」みたいな。

三澤

はい。

安田

でも普通は間違えないでしょ。自分の漢字。

三澤

ある意味ちょっと気が弱いんでしょうね。完全に変えてしまうと「確信犯だよね」ってなるので。

安田

どっちにしても確信犯ですよ。ちなみに、どういう字をどういう字に変えてたんですか?

三澤

親孝行の「孝」の字を健康の「康」に変えてたんです。コウヘイとか、コウスケとか、そんな名前。ちょっと忘れちゃいましたけど。

安田

そんなの絶対に書き間違えないですよ。

三澤

でも縁担ぎとかで、漢字を変えちゃう人っているじゃないですか。

安田

確かに。それはいますね。

三澤

戸籍の名前だって1日で変えられますから。

安田

え!戸籍の名前って変えられるんですか?

三澤

はい。「そんなすぐにできるんだ」ってくらい簡単。

安田

恐ろしいですね。でもそのケースは結局バレちゃったってことですよね。

三澤

バレちゃいました。元々かなり怪しかったんですけど。

安田

「名前が違うけど怪しい」ってことですか?

三澤

そうです。「ほぼほぼ本人に間違いないだろう」と。

安田

それは写真とかで?

三澤

8か所ぐらいの符号が一致したんですよ。

安田

そんなに一致してたら、すぐに分かりそうなもんですけど。

三澤

SNS情報だけ意図的に消してたみたいです。

安田

ソルナさんだったら、1文字違いぐらいなら簡単に特定できそうですけど。

三澤

そんなに簡単じゃないです。万が一にも間違えるわけにはいかないので。

安田

そりゃあそうですね。

三澤

今回のケースは8個も一致情報が出てきたので「相当可能性は高いよね」ってことで出せましたけど。これが2つとか3つとかだったら確信もてないですね。

安田

たとえばどういう情報なんですか?血液型とか?

三澤

住んでる場所とか、出身学校とか、誕生日とか。あと消されてましたけどSNSのアカウントの名前の付け方とか。

安田

SNSは偽名でやってたんですか?

三澤

はい。

安田

でも名前変えても写真も出るじゃないですか。SNSって。知り合いから「おまえ名前違うじゃん」とかつっこまれないんですかね。

三澤

安田さんも知り合いの名前とか漢字までは覚えてないでしょ?

安田

確かに。ちなみにソルナさんの場合は一致率をどうやって判断してるんですか?

三澤

ポイント制ですね。たとえば顔写真が一致したら30点とか、学校情報が一致したら10点とか。点数が一定以上にならないと本人のものとして報告できないです。

安田

本人だと確信できる時だけ報告するってことですか?

三澤

基本的にはそうなんですけど、強く要望された場合には参考情報として出すこともあります。本人の情報としては出せませんけど。

安田

今や誰もが書き込む時代じゃないですか。

三澤

そうですね。

安田

じゃあ出てくる情報の量って、どんどん増えてるんですか?

三澤

量というよりも質ですね。調べ方のノウハウとスキルが上がったので、昔だったら出てこない情報も今だったら調べられます。

安田

たとえば裏サイトみたいなところにも入れるんですか?

三澤

技術があれば入れます。

安田

そういうのは絶対に本名ではやってないですよね。

三澤

100%匿名ですね。

安田

それを紐づけられるようになってきたってことですよね。

三澤

そうです。技術力が上がって匿名アカウントをたくさん紐付けられるようになりました。

安田

だったら名前の1字違いくらい簡単に見つけられそうですけど。

三澤

そんな事ないです。1文字違うのも、全く違う名前も、基本的には同じなんですよ。

安田

そうなんですか?

三澤

だって1文字違う人なんてたくさんいるでしょ?

安田

確かに。安田義生とか。保田佳生とか。いくらでもいそうですね。

三澤

1文字違えば情報は無数に出てきますから。

安田

1文字違いも匿名も同じってことですね。

三澤

名前が全く違っても「これは本人です」と特定できるかどうか。

安田

その技術が上がったと。

三澤

「匿名のアカウントだけれども、これはこういうところが一致してるから本人です」という技術は上がりました。

安田

技術がどんどん上がっていけば、どんなに複雑に変えても同じってことですよね。

三澤

そういう事です。似た名前の中から探すわけではないので。

安田

だったら名前変える意味はないですね。本名でやったほうがいい。

三澤

意図してなくても、たとえば女性だったら結婚したら名前が変わっちゃうので。男性でも奥さんの苗字に変えちゃう人もいますし。

安田

確かにそうですね。職場だけ旧姓でやっている人もいますし。

三澤

webの場合はハンドルネームの方が有名な人もいます。

安田

信頼を得るという意味では本名がいいですよね。やっぱり。

三澤

本名かどうかよりも発信する情報の中身ですね。悪口ばかり書いてる人は必ず評判が落ちます。本名であろうと匿名であろうとそれは同じ。

・・・次回へ続く・・・

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