建設業の方から質問に答える後半編。「中小零細企業の出口戦略にM&Aという道筋はあるか」とのこと。M&Aをしたいなら、会社を売れる形に整えるべし。でもそもそもその事業、ホントに生き延びたほうがいいですか?(音声はこちらから。)

なんとかなんないの?この間見てた案件で、某大手コンサルが月100万円コンサル料取っててさ、再生系の会社で。社長との打ち合わせで「このコンサルフィーなかったらプラスだよね」っつって、「解約しろよ」っつって(笑)。「役に立ってるんですか?」「大して立ってねえ」って言うから「解約しろよ」っていう話をしたばっかなんだけどさ。

ただ、P/Lがプラスになんないとどうにもならないんだよね、いくらB/Sが大事だっつっても。まずP/Lの改善っていうか、P/Lじゃなくてもキャッシュフローが回らない限りは再生できないんで、そういう意味ではまずP/Lなんだけど。なんていうかな、まあ、この会社に当てはまるかどうかわかんないけど、基本的に再生を考えるときに、やっぱ上から考えるっていうか、あんまり慣れてないとコスト削減とかになっちゃうんだよね。

ざっくり言っちゃうと経費なんだけど、どこの経費かっていう。売上をあげるのは大変だったり、粗利を見なきゃいけないじゃん。だから、多分落として利益を出してるというか、以前より損失を減らしてるっていうことは、多分粗利を増やしてるんだろうから、だから、そっちをちゃんと直していくっていうか。「経費」って一般的に言うと販管費のほうになっちゃうから。

そうそうそうそう。販管費安ってさ、結局粗利の下だから。まあ、下げれればもちろん下げたほうがいいんだけど、それこそね、役員給与いくら取ってるかとかにもよるかもしれないからさ、どれぐらい再生の可能性があるのかだけど、ずっとマイナスだったらどうにもならないし、事業自体を撤退……まあ、これで「役員給与1,000万取ってます」みたいな、「もうちょっと下げれます」みたいな感じだったら復活できるんだろう。惜しいは惜しいよね。

厳しいなあ。なんだかんだ貸してくんない……まあ、でも……うーん、どうだろう、ちょっと当たってみる価値はあるかもしれないけど。あとは「こんな状態だから」っていうので金融機関にお願いするっていうのもある。まあ、聴いてる時期がぜんぜん違ったらあれなんだけどさ、っていうのはあんだろうけど。この先、だから、民事再生だったりっていうのをやっていったとしても、P/Lがプラスになってないと、「やってもしょうがないよね、また赤字になるよね」っていう話になっちゃうから、そういう意味では、まずそこの改善ができなければ、ちょっと正直打つ手なしだよねっていう。

だから、たとえばファンドが入って何かすることによってとか、相当な借り入れで、「金利でダメだ」みたいな話だったら、やっぱり銀行と話をしてリファイナンスするとか、どっかのファンドが0でも引き取ってくれてみたいなとかね、債権カットしてもらうとかはあるけど、規模感的にもそんなに動かなそうだし。

承継の感じを出していくっていうことも今後増えるんじゃない?だから、M&Aをしたいなら、零細だからIPOとかはないだろうから、一族とかに継がせないんだったら、やっぱ売れる形に整えていかなきゃいけない。それも、やっぱ利益出てないと売れないだろうし。

あると思うよ。まあ、金額がどれぐらい付くかとかはわからないけど。逆に言ったら、残るんだったら、自分でたとえば……出口とか考えてやってないだろうから。でも、節税とかで、保険で積み上げた退職金とかちゃんと取って、そんなにお金付かなくても承継して事業は残していくとか、社員は残していくみたいなことはできるんじゃない?

普通に「なるほどな」って感じの回答ですけどね。てか、改めてあれですね、まずこの状況になったときに、さっきの「販管費から手を出す」っていうよりも、まずはP/Lつくるとき「上のところから手を入れろ」っていうのは、まず1個考え方として持てってことですよね。

まあそうだね。だから結局、小さい赤字でダラダラ生き延びてても……っていうことはあるので、先の目線で考える。結構「いま生き延びなきゃ」みたいな相談多いんだけど、「ホントに生き延びたほうがいいですか?」みたいな話も実はあって。

「目的は何ですか?」みたいになってくるんだよ。そうすると、「この事業をやってるのってこういう目的だったら、じゃあ、ここはM&Aしたり、一部価値のあるところは。正直、破産しちゃうかもしれないけど債務免除じゃん?」みたいな。で、逆にそこで雇ってもらうとか、そういうのもあったりするので。