税理士さんから融資のご質問【読むPodcast | マネトレ104-後半】

前半に続いて、税理士さんからクライアントの融資についてご相談。1回目の融資で1000万円を。その半年後の2回目の融資で2000万円の提案を受けているとのこと。内訳が「1,000万円保証協会+1,000万円はプロパー融資」ということで、果たしてこれはどうなのか。(音声はこちら
円道

あ~、他行的な話になるってことですか?

大久保

他行にもってって、年商が2億あって、まだ2,000万しか借りてないので……これ、なにに使うのか、そこらへんのキャッシュフローで回るのかあれなんだけど、まだ安定もしてないだろうから、手元は厚くしたいっていう前提で考えると、えー、そうね、まあ、2,000万でいいのかっていうか、まぁ、2億あったら、もうちょっと借りれる気がするんで。

円道

ほぉほぉほぉ。

大久保

複数行取引をスタートするっていうこともひとつかなあと。

円道

そのときには、A銀行2,000にプラスで、ってことですか?

大久保

で、保証協会をどう使うかだよね。保証協会を、たとえばAとBで割るとか。

円道

ほぉほぉ。

大久保

協会の枠が1,000しかないなら、500ずつ使わせてもらうとか。ちょっとややこしいから、どこまで資金が必要かによってあれだけど、ただ、逆に他の銀行でいきなりプロパーっていうのが、もしかしたら、いままで付き合いもないから厳しいっていう話もある。協会の、そっちにもっていくっていう。だから、A銀行は協会なしの1,000プロパーのみ、みたいな。で、Bは1,000プロパーの協会みたいな形で銀行団を組成する。A・Bでいいのか、Cが必要なのか。

円道

なるほど。

大久保

っていうので、複数行で少し実績を積んでったほうがいいのかなと。たぶん彼が考えてんのは、「これだったら協会で7年のほうが、毎年のキャッシュフローがいいから。たとえばプロパーを3年にされて協会だったら、プロパーをちっちゃく3年に短くして協会を7年にしたほうが、キャッシュフロー的には毎年のキャッシュフローは有利だよね」っていうことを言いたいんだと思う。

円道

なるほど。

大久保

それはそれで考えとしては間違えてはないけど、ただ、実績をつくっていくという意味では、プロパーを多く、なるべく長く、他行を入れとかないと。でも、「普通3年っすよ、プロパーは」って言われちゃうと、たぶん返しようがないので、そういう意味ではもう1行、2行、3行、相談しにいけるといいのかなあと。あとは政策金融公庫を絡めるとか、まあ、商工中金行くにはちょっとちっちゃいのかもしれないけど、まあ、利益次第かなと思うんで、そのへんも絡めながら話をしていって。まあ、いまは“つくり出し”って感じだよね。これからって感じだよね。

円道

融資の関係性を、っていう意味ですか?

大久保

そうそうそうそう。3行から5行ぐらいをここからつくっていって、だんだんプロパーにどんどん変えてって外していくみたいな。長いスパンで見たときに、どこを借りればいいのか、みたいな。そういう視点でいいと思うんだよね。逆に来年のキャッシュフローを考えたら彼が言うことが正しいけど、もうちょっと、5年スパンぐらい、3年スパンで見たときに、そのときに何行入れておく、協会の枠はどこに使っていく、っていう戦略を考えればいいんじゃないかなと。

円道

なるほどですね。さっき途中で最後のほうに「政策金融公庫も使ったら」っていう話がありましたけど、創業融資って基本的に国庫じゃないんでしたっけ?

大久保

創業融資は保証協会と国庫。両方ある。

円道

あ、そっか。このパターンの1,000万の創業融資っていうのは……

大久保

たぶんA銀行からもらってるから、保証協会だろ。

円道

そうかそうか。ああ、失礼しました。なるほど。

大久保

えっ、いまさら?「借りたら返すな」読んでもらっていいっすか、もう1回(笑)


円道

改訂版出たんでしたっけ?

大久保

6刷りが出ました。

円道

6刷りか。

大久保

はい。

円道

そういうことですね。あと、さっき1個サラッと言ってたんですけど、「IT業界なんで期間3年ぐらい」っていう話をピロッとされてましたけど、これって業界的に「3年」っていうのはあるんですか?やっぱITとかだと短めみたいな?

大久保

いや、まあ、なんのITかによるけどね。割と「寿命がわかんない」っていう評価はされがちだよね。

円道

へぇ~。なるほど。

大久保

長い企業とか、業態によって安定してるよね。銀行の理解がどこまで追いつくかによるけど、やっぱ新しい業態だと、ちょっと不安視されるっていう傾向にはあるかな。

円道

なりがちなんですね。

大久保

うん。まあ、あと社歴も短いんでね、それもあると思うけど。

円道

そうすると、大きな視点としては、目の前、1年後のキャッシュフローをベースに考えるっていうのはひとつ大事だけど、「3年から5年の時間軸を見たときにどうするのか」っていう観点に立ったときに、複数行も視野に入れたり、プロパーを最大化したりっていうのはひとつ大事かな、というのをどう組み合わせていくかっていうところですかね。

大久保

そうね。

円道

なるほど。このへんって、でも、そう思うと、やっぱ会計士の先生によりますよね。提案、相当ちがいそうですね。なにをもって提案してくれるか。

大久保

そこはそうでしょうね、残念ながら。

円道

ですよね。

大久保

うん。

円道

そこはなかなか、経営者の方も自分自身で決められない分、こういうときにセカンドオピニオン大事だな、と思うところですね。

大久保

(笑)

円道

ぜひみなさま、融資の際には公式LINEをお使いいただいて。

大久保

いや、べつにいいよ(笑)。なんで?なんで、いまそんな営業してないのにぶっ込んだの?(笑)韻踏むの忙しいから(笑)

円道

まあ、ということで、今日のとこはいったん終わりたいと思います(笑)

大久保

はーい。

円道

ありがとうございましたー。

大久保

ありがとうございまーす。

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