【大手の作法/003】 本日のお作法:3度の御礼をいつまでも

初回訪問の帰りにすることは?

“社外で、お客様の社名や社員さんの名前を出してはいけない”ことを伝えたいのではなく、
先の先輩さんが指示していた内容です。「ちゃんと御礼を伝えろ」と話していましたが、いったい「ちゃんと伝える」とはどういうことでしょう?

部下や後輩のステージによって違いますが「ちゃんと伝える」という言葉の中身を明確に共有すること。または「あなたはどう思う?」と問いを投げ、共に考えることが指導であり、上司の役割だと思うのですが、曖昧な表現が並んでいます。

私の場合、以下を実践しています。
1.      先ず、帰りがけに簡易的な御礼メールを。
2.      翌朝に、改めての御礼メールを。
3.      その後、午後に御礼の電話を。
これは初回訪問の際のみならず、プロジェクトスタート時や終了時なども同様です。
御礼を伝えるというコミュニケーションの機会を通して「貴社に何を感じ、何を貢献できるのか、どうして一緒に仕事がしたいのか」などの思いと価値も伝えることができるのです。この3度の機会で大手さんから「あいつ、しつこいな」と思われるようでは、そもそも打合せ時の内容や姿勢に問題があるのかと思います。価値のある打合せをした相手には「丁寧にありがとう。でも今後はもう少しフランクに行きましょう」とのお言葉などもいただけます。大手企業さんであっても中身は同じ人間なのですから。


高松 秀樹(たかまつ ひでき)

たかまり株式会社 代表取締役
株式会社BFI 取締役委託副社長

1973年生まれ。川崎育ち。
1997年より、小さな会社にて中小・ベンチャー企業様の採用・育成支援事業に従事。
2002年よりスポーツバー、スイーツショップを営むも5年で終える。。
2007年以降、大手の作法を嗜み、業界・規模を問わず人材育成、組織開発、教育研修事業に携わり、多くの企業や団体、研修講師のサポートに勤しむ。

2件のコメントがあります

  1. 御礼メールの対応。細かい対応ですね。
    受ける担当者はどこまで見ているのでしょうか。
    生産性ある仕事を重視されていれば1回でのしっかり
    したメールで済ませた方が
    お互いにとっていいようにも思います。

  2. Mr.Fさん
    コメントありがとうございます。
    確かに、御礼メールの行動面での生産性を考えると1回のしっかりしたメールの方が良い方もいらっしゃいますね。
    私は初めの3回の機会で後々の生産性向上に繋がっていたのでは、とこれまでの自分の行動を振り返ってみました(^^)

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