【大手の作法/018】 効率を求めるな

 このコラムについて 

「担当者は売り上げや組織の変革より、社内での自分の評価を最も気にしている」「夜の世界では、配慮と遠慮の絶妙なバランスが必要」「本音でぶつかる義理と人情の営業スタイルだけでは絶対に通用しない」
設立5年にして大手企業向け研修を多数手がけるたかまり株式会社。中小企業出身者をはじめフリーランスのネットワークで構成される同社は、いかにして大手のフトコロに飛び込み、ココロをつかんでいったのか。代表の高松秀樹が、大手企業とつきあう作法を具体的なエピソードを通して伝授します。

本日のお作法:効率を求めるな

 

昨今、企業の大小を問わず経営課題のひとつとして “業務効率化” “生産性向上” “働き方の多様化”などが求められていますが、その背景には労働人口や国内需要の減少。グローバル化による競争相手の拡大などが存在し、企業組織は少人数、短時間での成果を「より一層求めていく」ことになってくるのかと思います。

特に広いマーケットを相手に多くの人員構成で事業を推進している大手企業においては上記の課題解決は必須と信じられています。

だからこそ、大手さんとお付き合いする中小企業は挙って「業務効率化」や「生産性向上」のための施策を提案しているのです。それ自体は間違っていないのかもしれませんが「あまりに “効率化!効率化!” と求めすぎる世の中」にわたしは違和感を覚えます。

→次頁は「違和感の正体は?」

感想・著者への質問はこちらから