このコラムについて
「担当者は売り上げや組織の変革より、社内での自分の評価を最も気にしている」「夜の世界では、配慮と遠慮の絶妙なバランスが必要」「本音でぶつかる義理と人情の営業スタイルだけでは絶対に通用しない」
設立5年にして大手企業向け研修を多数手がけるたかまり株式会社。中小企業出身者をはじめフリーランスのネットワークで構成される同社は、いかにして大手のフトコロに飛び込み、ココロをつかんでいったのか。代表の高松秀樹が、大手企業とつきあう作法を具体的なエピソードを通して伝授します。
本日のお作法/ :「聴くだけ」で組織を変えるプロジェクト
某大手さん、営業部門からご相談をいただきました。
数字の伸び悩みを解消したく、組織風土の改善をしたいとのこと。
営業部長(Xさん)に話を伺うと、
・指示がないと動かない
・報連相が遅い
・事実を正直に共有しない
・相手視点の心構えが足りない
と、期待に応えない部下たちの「課題」を熱心に、事例を交え、いつまでも語ってくださるのです。
「皆、頭が凝り固まっているので、もっと柔軟な関係性が作れるよう、私がスローガンをつくったので、今度、部門のキックオフに来てください」
お誘いを受け、キックオフに同席しました。
・自ら考え、すぐに動き出そう
・情報はオープンに、全員で共有しよう
・相手を理解するために徹底的に話を聞こう
当日は、上記の行動指針を熱心に、事例を交え、いつまでも語っていらっしゃいました。
「いつまでも」と感じたのは、キックオフmtgの2時間のウチ、110分はXさんが語っていたからかと。(事前ヒアリングの際も同様でしたw)
終了後、相談を投げてくださった営業本部長Fさんから、
「先ずはXさんの相談役、聞き手となってほしい。人の話を聞かない営業部長が話を聞ける姿勢を見せてくれれば、組織も変わるのかと思うのですが、私は疲れました。。」
事実を正直に伝えてくださったF本部長。。
今までおつかれさまですw
人の話を聞かなくても、営業部長にまで昇格できる組織であれば、そのままでも良いのかもしれませんが、
「ノンストップで続く話を、ただただ伺う」、そんなプロジェクトに挑戦してみようかと思います笑
そんなことで組織風土の改善に繋がるのでしょうか?どなたか教えてくださいませ。