このコラムについて
「担当者は売り上げや組織の変革より、社内での自分の評価を最も気にしている」「夜の世界では、配慮と遠慮の絶妙なバランスが必要」「本音でぶつかる義理と人情の営業スタイルだけでは絶対に通用しない」
設立5年にして大手企業向け研修を多数手がけるたかまり株式会社。中小企業出身者をはじめフリーランスのネットワークで構成される同社は、いかにして大手のフトコロに飛び込み、ココロをつかんでいったのか。代表の高松秀樹が、大手企業とつきあう作法を具体的なエピソードを通して伝授します。
本日のお作法/ 余計な敵は作らない
サントリーHD、新浪社長の提言が話題です。
「45歳定年制を導入してはどうか?」というご発言ですが、ネット上、至る所で大炎上が見られ、「サントリー不買宣言」なる声が続々と現れる事態にもなっています。
実際に大手で働く様々な世代に、雑談がてら伺うと、、
・45歳定年までにめちゃくちゃ稼がせてくれて、退職金も多く支払ってくれるなら問題ナシ(40代)
・3回の離婚歴がある人のたわごと。自分の人生設計もできずに何がプロ経営者や(50代)
・45歳定年制は必要なのかも。今の役職者のほとんどが給料泥棒に見える(30代)
・老害になりたくないから早く退職したい(50代)
・自部署の再雇用の方は、何もしないでプライドだけ高い(20代)
・50代でも優秀な人にはいてほしいし、20代でも不要な人もいると思う。ただ、50代の仕事しない人たちの報酬が高過ぎるだけ(20代)
皆さん、いろいろと感じるところがあるようでしたが、ある20代の方が、おっしゃっていたことが印象的でした。
「少し前には、トヨタ自動車の豊田社長も『雇用を継続する企業へのインセンティブがもっと出てこないと、終身雇用を守っていくのは難しい、、』と発言していましたから、大企業とは言え『終身雇用が続けられない』ことが明白になったんだなと感じます」
「僕は変わらず、自分のチカラを磨くだけですけど、トヨタさんの言い方は上手いですよね。『なんとか終身雇用は続けたい』って気持ちが伝わるじゃないですか。“水とともに生きる” なんて掲げてるんだから“余計な敵は作らない”ことくらい考えても良かったんじゃないかなって思いますよね。。」