このコラムについて
「担当者は売り上げや組織の変革より、社内での自分の評価を最も気にしている」「夜の世界では、配慮と遠慮の絶妙なバランスが必要」「本音でぶつかる義理と人情の営業スタイルだけでは絶対に通用しない」
設立5年にして大手企業向け研修を多数手がけるたかまり株式会社。中小企業出身者をはじめフリーランスのネットワークで構成される同社は、いかにして大手のフトコロに飛び込み、ココロをつかんでいったのか。代表の高松秀樹が、大手企業とつきあう作法を具体的なエピソードを通して伝授します。
本日のお作法/お金に興味はありません
「金のために働くなんてnonsense」
自分にとって「適度な時間」を働き、「適切な報酬」と「ほど良い自由」があれば豊かに暮らせる。
お金のために「死ぬほど働く」。そんなことはしたくもないな。時代でもないしさ。
「がっつり稼ごう!」とか張り切っていると、「Z世代からひかれるで」。
とは、某大手さんとの宴席で、部長さんがおっしゃっていたこと。
部長さんからお声がけいただき、課長さん2人と高松のおよそ同世代4人での宴席でしたが、ベテラン層の「今後の人生」についてや、「若い世代との関わり」についてなど、色々な話に花が咲きました。
なかでも、「若い世代との交流」では
・自然体
・包容力
・ゆるやかな期待
・少しばかりのユーモア
を大切に接することで、
「信頼関係をつくることができるんだよ」と部長さんから教えていただき、「なるほどな」と学んだ機会でした。
部長さんがセレクトしてくださった老舗居酒屋は、とても居心地が良く、たっぷり飲んで食べた楽しい時間でしたが、
「じゃあ、そろそろ」と、お会計になり、
4人の合計は「36,000円」。
「割り勘にしましょうか」のかけ声で、それぞれが出し合ったのです。
現金会計でしたので、3人は「会計役」に「10,000円」を差し出し、そのままお店を出たのですが、、
3人の手元にお釣りは来ないのです。
すると、
「手元にちょうど千円札が6枚あったからさ、お店のためにピッタリの額にしといたよ」
と、ひとりだけ「3,000円を懐に入れた方」がおりましたが、
「お金のためには働きたくない」とおっしゃっていた部長さんだったのです。
部下である課長さんお二人は「苦い顔」をしておりましたが、、「少しばかりのユーモア」を学ばせていただいた夜でございました。