このコラムについて
「担当者は売り上げや組織の変革より、社内での自分の評価を最も気にしている」「夜の世界では、配慮と遠慮の絶妙なバランスが必要」「本音でぶつかる義理と人情の営業スタイルだけでは絶対に通用しない」
設立5年にして大手企業向け研修を多数手がけるたかまり株式会社。中小企業出身者をはじめフリーランスのネットワークで構成される同社は、いかにして大手のフトコロに飛び込み、ココロをつかんでいったのか。代表の高松秀樹が、大手企業とつきあう作法を具体的なエピソードを通して伝授します。
本日のお作法/魅力的な人が集りまくる会社
およそ「5年ほど前」にわずか「数名のメンバー」でスタートした会社さんがあります。
そちらから「組織育成」についてのご相談をいただいたのが、1年半ほど前の話。その当時でも「300名規模」の組織へと変容していた「急成長中の企業」ですが、「定期トレーニング」を実施させていただいている現在では、「600名を超える規模」で、「日本経団連」にも加入し、「世界27の国と地域」にグローバル展開を進めている真っ最中なのです。
「毎月15日ほどの研修」を実施させていただいているのですが、皆が「自らの意志で」進んでトレーニングの場に参加してくださる「意欲の高い方々」なのですが、国籍は「アジアや欧米各国」、経験値も「新卒から50代転職組」までと、その背景は様々。
現在、多くの企業で採用したがっている「エンジニア、データアナリスト、DXコンサルタント」などが「毎月のように数十名」入社し、自身が欲する「様々なビジネススキルトレーニング」に参加してくださるのです。
そんな場での「意見交換、質疑応答」はおよそ他企業では「あまり見られないほどの熱量」で、それぞれが「自分ごと」として捉え、「積極的な交流」を進めてくれます。
素敵なお人柄の方も多く、協力してくれている講師陣もすっかり「ファン」になってしまうほど「優秀かつ個性的」な方々なのです。
(例えば、フライトアテンダント、キャビンクルー、プロの音楽家、イングランドでプロサッカー選手として活躍していた方などが、キャリアチェンジしてまで「こちらの会社で活躍したい!」と、入社が続いているのです)
「IT / DXコンサル」を主力事業とし、求める人材像は「クライアントの事業力を高めるサポート」がしたい人。必要なスキルは「共創力(お客さんがやりたいことを自ら整理、提案できる力)」としていて、文字だけでは、他社と差別化されている様子はあまり見られません。。
一体、どうして魅力的な人たちが集まりまくるのでしょうか?
・会社として、定期トレーニングを用意しているが、参加希望は自由意志(自ら欲する時が学び時)
・いくつもの講座があるが、できれば「マインドセット」セッションからのスタートを推奨(できれば、程度で押し付け感はナシ)
・上記セッションでは、会社として「大切にしたい基軸」を提示しているが、「自社の売上 / 成果」なる文言は、全く見られない(数字目標などの優先順位が著しく低い)
外部パートナーとして携わっている中での気づき、魅力的やなと感じるところは、こんなところでしょうか。
COOさんとはたまに酒をご一緒させていただくのですが、いつでも自分が思いっきり楽しみながら、周りを笑わせているような方で、そんなトップの人柄などにも「採用力の秘密」が隠されているのかもしれませんね。