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ネットの履歴書』。 これまでの履歴書や職務経歴書とは何が違うのか。 なぜ究極と言えるのか。その秘密に迫ります。
私もついにYouTubeを始めることにしました。
おめでとうございます。
もともと講演をやってますので、人前で話すことに抵抗はないんです。ただユーチューバーは「ちょっと違うかな」と思ってました。
心境の変化があったわけですね。
数年前までは本を書いてたんですけども。みなさんあまりビジネス書を読まなくなったじゃないですか。
本を読まない人が増えました。これもスマホの影響でしょうね。
はい、その通りです。スマホに時間を奪われちゃって、本を読む時間がないんですよ。現代人には。
とくに若者はそうです。
本って永久保存されるように見えますけど、じつはビジネス書ってブームが過ぎるとすぐに捨てられちゃう。残らないんですよ。
へえ。そうなんですね。
なので後世に残すために、ここ数年はネットに書き込んできたわけです。だけどネットでも文字を読まない人が増えちゃった。未来に残すには映像しかないんじゃないかと。
そういう方向にいってます。
経営者とか、自分で商売する人とか、もはや「YouTubeをやらない」という選択肢はないんじゃないかと。
まあでも、やりたくない人のほうが多いんじゃないですか。
圧倒的に多いとは思うんですけど。
不特定多数の人に発信するのはハードルが高いですよ。
確かに。何を言われるかわからないし。叩かれるかもしれないし。Facebookなら友達とだけ仲よくやれますけど。
でも広がりがないですよね。Facebookだけだと。
そうなんです。SNSのメリットが享受できない。ある程度リスクを背負ってやらないと。経営者はリスクを背負うのに慣れてるはずなんですけど。
ちょっと種類の違うリスクですから。
でもやらざるを得ないですよ。お金を払って広告をバンバン出すというやり方は、もう限界ですし。
まあ20代の経営者は必須でしょうね。40代以上の経営者は「やらなければ事業できない」とは捉えてないでしょうけど。
40〜50代ってまだまだ先が長いですよ。早く始めたほうがいい。
実際に行き詰まらないと考えないですよ。
たとえば今回コロナでZoomを使わざるを得なくなりましたよね。
はい。
「なにがリモートだ」って言ってた経営者もZoomの勉強をやりだして。SNSも世の中の流れからしたら、やらないわけにいかないと思う。
そうですね。
YouTubeは必須になりますよ。社長が発信しないなんて、ホームページがないぐらいの感覚になる。
もうすでにホームページを持ってるより「映像を配信するほうが大事」という時代ですから。
ですよね。
ただYouTubeって、めちゃくちゃ大変なんですよ。一般の人がやるのは。
はい。大変そうな気がします。まだやってませんけど。
芸能人とか知名度のあるプロでも、登録者数1万人もいかない。
チャンネル登録者が1,000人いかないと、広告が入らないらしいですね。
得意な方はどんどんやるべきだと思います。でも普通の社長が「じゃあ始めようか」と思っても、そう簡単にはいかない。ホームページをつくるのとはぜんぜん違うので。
確かにぜんぜん違います。まったく違うリテラシーが必要ですし、ホームページは外注すればつくってもらえますから。
YouTubeはそういうわけにいかないです。
ですね。自分たちでやらないと意味がないので。だからこそ「次世代経営者の条件」としてそのリテラシーが必須になる。
そこが得意な人はかなり有利になるでしょうね。
そうなんです。
ただ登録者を増やすのは簡単じゃないです。そこらへんの社長が出演してもまず増えない。
おっしゃるとおりですね。増えてはきましたけど「とりあえず配信しました」という感じの映像がほとんど。
やらないよりはいいんでしょうけど。見てもらえないと意味ないですから。
ですね。
人気ユーチューバーが「YouTubeのコツ」とか「テロップの工夫」とか解説してますけど。ものすごく奥深いなあって思います。
奥深いですよね。
テレビとはまた違う映像技術とか。しかも5分・10分という短い映像で。
たとえば「経理は一切わかりません」「決算書は見れません」って人は、経営者としては失格ですよね。
そうですね。
人のマネジメントが一切できないとか。これっぽっちも営業力がないとか。
それと同じだということですか。
はい。経営者として最低限必要なリテラシーに「SNSでの発信力」とか「映像リテラシー」とかが入ってくる。つまり経営者の必須スキルが変わる。
社長が自分でやらないとだめですかね。
会社の大きさにもよるでしょうけど。少なくともスタートアップとか、小さいうちは自分でやるしかないと思います。
組織が大きくなれば専門部署もつくれますからね。
大企業のサラリーマン社長は必要ないでしょうけど。ビジョンを掲げて経営してるようなベンチャーは、やっぱりトップが出てきたほうが早い。
そんな感じがします。
ベンチャー企業の社長って、将棋でいえば飛車角みたいなもんですから。そこを使わないのはもったいなさすぎる。
採用でも効果的ですよね。社長が出ていって「創業の背景」を話すとか。
新卒採用ではもはや必須ですよ。採用リテラシーが高い社長はそれだけで強力な武器になります。
そうですね。
映像リテラシーも同じですよ。これからの時代には必須です。
やったほうがいいというのはよく分かります。ただ、できるのかなっていう。できる人はごくごく一部で、その中で成果に結びつけられる人は、またさらに一部って気がする。
「営業が得意な人」が社長になるケースって多いじゃないですか。
そうですね。「売る力」がないと会社は立ち上げられないですから。「営業力がある」というのがひとつの条件みたいな感じ。
そこが発信力に置き換わっていくのかなと思います。「営業力のある会社」から「発信のうまい会社」に置き換わっていく。ヒカキンみたいな人が現れて会社を立ち上げるとか。
「営業電話」「飛び込み営業」って時代じゃないですもんね。勝ち上がっていく企業の条件のひとつにはなるでしょうね。
・・・次回へ続く・・・
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