母から受け継いだ指輪をネックレスに、片方なくしたピアスをペンダントに、思い出の詰まった2つのリングを溶かして1つに――。魔法のようにジュエリーを生まれ変わらせるジュエリー修理・リフォーム専門店「Refine」(リファイン)。代表の望月信吾さんに、お客様に感動を届けるジュエリーリフォームの魅力、そして波乱万丈な人生についてお聞きする対談企画です。
第20回 日本は中古ジュエリーの宝の山

「海外から中古の宝石を買いに来る人が増えている」と耳にしたんです。これってつまり、日本にはいい中古ジュエリーが集まっているってことですよね。望月さんも以前、「ある程度上の年代の方は、すごくいい宝飾品を持っている」と仰ってたなと。

高いものだと100万とか200万とかですね。僕らは卸しだったので、それを箱単位で商売していました。既にバブルがはじけて何年も経った頃でしたが、今の100倍くらいは流通していましたね。あの宝石、どこ行っちゃったんだろう……。

なるほど(笑)。でもそういうケース多そうですよね。自分ではそんなに価値があると思っていなかったり、既に亡くなっていて古い家にそのまましまわれちゃっていたり。そういう中に、とんでもなく価値のあるものも眠っているのかもしれません。

すごいなぁ(笑)。ちなみに以前、石をきれいに磨いて土台の金属を溶かして作り直したら、中古も新品も見分けがつかないと仰ってましたよね。日本で仕入れた宝飾品をリフォームして、海外で「新品」として売られてるケースもあるんじゃないですか?

なるほどなぁ。一方で、価値ある宝石はどんどん海外に出ていってしまうと。うーん、日本ってそういうこと多くないですか? 浮世絵のような本当に価値のあるものも、とっくに海外に買われて国内には残ってないと言われますよね。

そうですよね。ちなみに海外のジュエリーリフォームってどうなんですか? どちらかというと、「資産として」持ってる人が多いイメージがあります。どう考えてもデザイン的にはイマイチな、すごく太い金のネックレスとか(笑)。

なるほど。ともあれ、ご自宅に宝飾品が眠っているかもしれない人は、ぜひ一度調べてみてほしいですね。そしてRefineで素敵にリフォームしてもらってください!
対談している二人
望月 信吾(もちづき しんご)
ジュエリー工房リファイン 代表
25歳で証券会社を退社後、父親の経営する宝石の卸会社に入るが3年後に倒産。その後独立するもすぐに700万円の不渡り手形を受け路頭に迷う。一念発起して2009年に大塚にジュエリー工房リファインをオープンして現在3店舗を運営。<お客様の「大切価値」を尊重し、地元に密着したプロのサービスを提供したい>がモットー。この素晴らしい仕事に共感してくれる人とつながり仕事の輪を広げていきたいと現在パートナー募集中。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。