母から受け継いだ指輪をネックレスに、片方なくしたピアスをペンダントに、思い出の詰まった2つのリングを溶かして1つに――。魔法のようにジュエリーを生まれ変わらせるジュエリー修理・リフォーム専門店「Refine」(リファイン)。代表の望月信吾さんに、お客様に感動を届けるジュエリーリフォームの魅力、そして波乱万丈な人生についてお聞きする対談企画です。
第27回 眠れる宝石の価値を引き出すリフォーム

以前の対談で、ルビーを海外に買い付けに行くと仰っていましたよね。Refineさんではリフォームや修理がメインの業務だと伺っていますが、今もなお買い付けをされるんですか?

そうなんですねぇ。素人にはなかなかイメージできない世界です(笑)。ちなみにリフォームの場合、元々ついている宝石があるわけじゃないですか。そこに新たな宝石を追加する、みたいなこともあるわけですか。

ああ、そういうケースもありますよ。「元々持っているルビーの指輪をもっと豪華にしたい」というような場合、メインのルビーの周りにエメラルドやサファイア、それもブルーだけでなくピンクやイエローのものも並べて、色とりどりのデザインにすることもできます。

ああ、なるほど。一方で日本は今、中古の宝飾品がたくさん眠っている「宝の山」だとも言われていますよね。昔買って家に保管されていた宝石を、海外に持っていって売るという商売がすごく流行っている。

なるほどなぁ。それにしても、これだけ宝石の相場が上がっていることを考えると、売られているものをそのまま買うよりも、実家で眠っていたものをリフォームして好きなデザインにして使った方がいいと思うんですよ。その方が価値のあるものをお手頃な価格で手に入れられるわけで。

そしてその魅力をRefineさんで再び輝かせてあげることができたら素晴らしいですね。
対談している二人
望月 信吾(もちづき しんご)
ジュエリー工房リファイン 代表
25歳で証券会社を退社後、父親の経営する宝石の卸会社に入るが3年後に倒産。その後独立するもすぐに700万円の不渡り手形を受け路頭に迷う。一念発起して2009年に大塚にジュエリー工房リファインをオープンして現在3店舗を運営。<お客様の「大切価値」を尊重し、地元に密着したプロのサービスを提供したい>がモットー。この素晴らしい仕事に共感してくれる人とつながり仕事の輪を広げていきたいと現在パートナー募集中。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。