この対談について
庭師でもない。外構屋でもない。京都の老舗での修業を経て、現在は「家に着せる衣服の仕立屋さん(ガーメントデザイナー)」として活動する中島さん。そんな中島さんに「造園とガーメントの違い」「劣化する庭と成長する庭」「庭づくりにおすすめの石材・花・木」「そもそもなぜ庭が必要なのか」といった幅広い話をお聞きしていきます。
安田
direct nagomiさんは造園も外構も両方やられていますよね。そういう会社だからこそ対応できるような、造園と外構の中間のような依頼もあったりするんですか?「これはもはや庭ではないよね」という。
中島
ああ、そういうご依頼だと、「ゴルフのパター練習をしたい」というご要望をいただいたことがありますね。それで練習場を作らせていただいたことがあります。
安田
ほう、なるほど。そうなると確かに造園というより外構に近いですよね。さすがにゴルフコースを1ホール作ってくれ、なんて依頼はないですか?
中島
今のところはないですね(笑)。でももしそんな広い敷地を担当させていただいたら、すごく面白そうです。
安田
やりがいがありそうですよね。ちなみに中島さん自身はゴルフをされるんですか?
中島
最近ちょうど始めたところなんです。忙しくてなかなか行けてないんですが、暖かくなってきたので、近々行けたらいいなと。安田さんもゴルフやられますよね。
安田
私はスコアを競い合うのが苦手で、社長じゃなくなった時にゴルフはやめました。1人でのんびり回れるならやってもいいですけど。ゴルフ場ってすごく綺麗だし。
中島
ああ、確かに。景色をゆっくり眺めながらホールを回るのも気持ちいいですよね。
安田
そうそう。だからキレイなゴルフコースみたいな庭があったらいいな、と思ったりするんです。でもそこまでいくと、「お庭」というカテゴリーからは外れてしまうんですかね。
中島
そんなこともないと思いますよ。ゴルフ場もわりと自然な形で木を植えていたりするので。
安田
確かにそう言われると、地面の起伏なんかも自然ですよね。バンカーも見方によってはアクセントになりますし。
中島
ええ、そう思います。そういえば、茨城の会社に勤めていたころは、ゴルフ場作りのお仕事もけっこうありましたね。
安田
へぇ、ゴルフ場のコースって庭師さんが作ってるんですか。でも考えてみれば、植物のことにも詳しくないと作れませんものね。
中島
そうですね。そういう意味でも、ゴルフ場のようなお庭を作ることは可能だと思いますよ。芝生を広めに敷いて、自然な雰囲気で木を植えていけば近いイメージになるので。
安田
それはいいですね。以前作られたというパターの練習場も芝生を敷いたんですか?
中島
その時は、管理の手間がかからないようグリーン用の人工芝を使いましたね。設置場所が裏庭だったということもありますけれど。
安田
へぇ。中島さんが人工芝を使うこともあるんですね。
中島
ええ、ご要望やご予算に合わせて、いろいろなものを活用させてもらいます。
安田
なるほど。ちなみに人工芝だけじゃなく本物の芝生も、ある意味では「人工的に作られた植物」じゃないですか。中島さんの作る「自然な雰囲気のお庭」にも合うものなんでしょうか?
中島
そうですね。石と組み合わせたり、芝生の周りに植物を配置することで、うまくマッチするようデザインします。
安田
なるほど。そういうところにこそプロの目や技術が必要なんでしょうね。それにしても、自宅の庭でゴルフの練習ができるっていいですね。しかもそれが、中島さんに作ってもらった、自然でキレイなロケーションなら尚更。
中島
ありがとうございます。僕も自宅の庭にそういう練習場がほしいです(笑)。
安田
笑。とはいえ、個人的には芝生って手入れがすごく大変なイメージがあるんです。アメリカにいた頃に庭付きの家に住んでいたことがあるんですが、スプリンクラーで水を撒いたり、草むしりや芝刈りを定期的にやらなきゃいけなかった記憶があります。
中島
確かにある程度の手入れは必要ですね。最近は品種改良も進んで、芝刈りが年2回だけで済むような種類もあるんですが、芝生の生長を抑えている分、周りの雑草が育ちやすいというデメリットもあります。
安田
うーん、なるほど。じゃあ芝生を植えて綺麗な状態を保つためには、水やりはもちろん草むしりや芝刈りなどの手入れが欠かせないわけですね。
中島
そうですね。ただ、芝生って最初の1年はこまめな水やりが欠かせませんが、2年目からはそこまで水を必要としなくなります。ですから普通の芝生であれば、伸びてきた時に刈るだけで十分になるかと思います。
安田
へぇ、そうなんですか。それなら私もなんとか頑張れそうです。なんだかゴルフ場のあるお庭が現実味を帯びてきましたね(笑)。
対談している二人

中島 秀章(なかしま ひであき)
direct nagomi 株式会社 代表取締役
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高校卒業後、庭師を目指し庭の歴史の深い京都(株)植芳造園に入社(1996年)。3年後茨城支店へ転勤。2002・2003年、「茨城社長TVチャンピオン」にガーデニング王2連覇のアシスタントとして出場。2003年会社下請けとして独立。2011年に岐阜に戻り2022年direct nagomi(株)設立。現在に至る。
