庭師でもない。外構屋でもない。京都の老舗での修業を経て、現在は「家に着せる衣服の仕立屋さん(ガーメントデザイナー)」として活動する中島さん。そんな中島さんに「造園とガーメントの違い」「劣化する庭と成長する庭」「庭づくりにおすすめの石材・花・木」「そもそもなぜ庭が必要なのか」といった幅広い話をお聞きしていきます。
第55回 これからは「南向きの家」を避けた方がいい理由

そうですね。日本では伝統的にお庭は敷地の南側に作られてきました。庭によく使われた松やマキの木が多量の日光を必要とした、という事情もありましたしね。ただこれだけ猛暑が続くようになると、なかなかそうも言っていられないというか。

確かにここ数年でどんどん暑い日が増えて、40度を超えるところまで出てきてますもんね。ちなみに木によっても暑さに強い・弱いが違うものなんですか? 街路樹なんかは、人がフラフラになってしまうような暑さの中でも、元気に茂っているなぁと思っていたんですけど。

ええ、木によって違いますね。中でも街路樹は暑さに強いものが選ばれているんです。シマトネリコという木が少し前に流行ってましたけど、それも暑さに強いです。とはいえ、庭に使うには手入れがけっこう大変な木ではあります。

そうですね。その方がいいと思います。建築をやっている兄の話では、断熱材をいくら入れても、窓は遮熱効果が低いので、どうしてもそこから熱が入ってしまうそうで。日の当たる南側に窓を作らないことで、暑さを防ぐ効果がかなり高まるということです。
対談している二人
中島 秀章(なかしま ひであき)
direct nagomi 株式会社 代表取締役
高校卒業後、庭師を目指し庭の歴史の深い京都(株)植芳造園に入社(1996年)。3年後茨城支店へ転勤。2002・2003年、「茨城社長TVチャンピオン」にガーデニング王2連覇のアシスタントとして出場。2003年会社下請けとして独立。2011年に岐阜に戻り2022年direct nagomi(株)設立。現在に至る。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。