庭師でもない。外構屋でもない。京都の老舗での修業を経て、現在は「家に着せる衣服の仕立屋さん(ガーメントデザイナー)」として活動する中島さん。そんな中島さんに「造園とガーメントの違い」「劣化する庭と成長する庭」「庭づくりにおすすめの石材・花・木」「そもそもなぜ庭が必要なのか」といった幅広い話をお聞きしていきます。
第74回 庭づくりの伝統を未来に託す弟子探しの旅
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そもそもベトナムの街中には庭らしい庭はほとんどないんです。郊外の家には建物以外のスペースがついているところもありますが、それも果物の収穫などに使うためのもので、「観賞用の庭」という概念自体があまりない印象でしたね。
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ええ。一方で、日本文化自体はけっこう人気みたいで、「焼肉」なんて日本語の看板がかかっていたりもして(笑)。そういう「日本風」を謳う店には庭園もありましたね。灯篭が不自然に多かったりしますけど(笑)。
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へぇ〜なるほど。ベトナムの学生をガーメントデザイナーの卵として育てていくってことですか。
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そういうイメージです。今回紹介していただいた学校は、日本とベトナムをつなぐ教育に特化していて、これまでに約2,000人を日本に送り出している実績がある。だから私たちのような仕事に興味を持ってくれる学生さんもいるんじゃないかと思って。
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なるほどなぁ。中島さんの考え方を聞けば、弟子になりたい人は必ず出てくると思いますよ。もちろん日本人の中にも、例えばこの対談を読んで「将来はガーメントデザイナーになりたいな」と感じている子がいるかもしれないし。
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そんな風に思ってもらえていたら本当に嬉しいなぁ。…今までは仕事が忙しくて、なかなか教育に力を入れてこれなかったんですが、今後はちゃんとそこに注力していこうと思っています。技術を学びたい若者に「庭づくりの面白さ」をしっかり伝えていきたいなと。
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いいですねぇ。中島さんのように世界中で活躍することだって夢じゃないわけで、本当に魅力的な仕事だと思います。中島さんの庭づくりに少しでも興味を持ってくれる方がいたら、ぜひお問い合わせいただければと思います。
対談している二人
中島 秀章(なかしま ひであき)
direct nagomi 株式会社 代表取締役
高校卒業後、庭師を目指し庭の歴史の深い京都(株)植芳造園に入社(1996年)。3年後茨城支店へ転勤。2002・2003年、「茨城社長TVチャンピオン」にガーデニング王2連覇のアシスタントとして出場。2003年会社下請けとして独立。2011年に岐阜に戻り2022年direct nagomi(株)設立。現在に至る。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。