第180回 中辻麗の「人生最大の贅沢」とは

この対談について

「日本一高いポスティング代行サービス」を謳う日本ポスティングセンター。依頼が殺到するこのビジネスを作り上げたのは、壮絶な幼少期を過ごし、15歳でママになった中辻麗(なかつじ・うらら)。その実業家ストーリーに安田佳生が迫ります。

第180回 中辻麗の「人生最大の贅沢」とは

安田

今日は中辻さんの「人生最大の贅沢」について教えていただこうかなと思います。


中辻

贅沢、ですか?

安田

そう。これが多分1番大きな贅沢だろう、というのを1つ挙げるとしたら何と答えますか?


中辻

今、私がここにいること自体、この立場そのものがすごく贅沢やなぁと思います。…ちょっとひねくれた回答ですみません(笑)。なんか企画潰しみたいな答えになっちゃいましたかね?(笑)

安田

いやいや、そんなことないですよ(笑)。じゃあ「人生最大の幸運は何?」と聞かれたら、どう答えます?


中辻

うーん、なんやろうなぁ…。「死ぬ時に笑っていること」とかかな(笑)。なんて言うか、前に安田さんが「ある程度のお金を手にしたら物欲はなくなっていく」って仰っていたと思うんですけど、めちゃくちゃよく分かります。

安田

ふむふむ。


中辻

だって今の私って、それなりにいい家に住んで、いい車に乗って、娘や可愛いペットたちにも囲まれて、何不自由なく暮らしているのでめちゃくちゃ幸せなわけですよ。

安田

でも、もっと大きな家に住みたいとか、もっといい高級な車に乗りたいとか、そういう気持ちは全然ないんですか?


中辻

いえ、全くないわけではないです。ただそのためには、会社を今よりももっともっと大きくして、もっともっと利益を出して、社会に貢献して、たくさん税金を納められるようにならないと、とは思います。

安田

じゃあ税金をちょろまかして大きい家に住みたい、なんて思わないと(笑)。


中辻

思わない思わない(笑)。私、泉大津市が大好きなんで、喜んで納税させていただきますよ! 部下の子たちが「ふるさと納税」の話をしてましたけど、「泉大津市に納税して〜」って言っているくらいですから(笑)。

安田

素晴らしい(笑)。返礼品よりも泉大津愛の方が強いって、なかなかないですよ。泉大津市から表彰してもらいたいですね(笑)。ちなみに娘さんとの出会いは「幸運」という風に感じていらっしゃるんですか?


中辻

それはもう間違いないですね。娘を出産したことは、間違いなく私の人生の1つの大事な転機だと思いますし。

安田

なるほどなるほど。実は冒頭の質問の答えとして、「家を買ったこと」とか「高い食事をすること」というような答えを想像していたんです。でも中辻さんにとっては、今の立場だと仰っていたのは、ちょっと意外でした(笑)。


中辻

そうでしたか(笑)。なんか、私自身、自分にはもったいないポストやなといつも思っていまして。もちろん仕事をしている上での自分の判断とか決断については自分自身も信頼しているんですけど、人間としてはまだまだ未熟な部分がいっぱいあるなあと反省する日々です。

安田

いやいや、会社を大きくして、オーナーさんに利益をもたらせているわけですから十分だと思いますけどね。でも例えば高い食事を食べられたり、ペットをたくさん飼えたりっていうのは、生活に余裕があるからこそじゃないですか。それでも中辻さんにとって贅沢ではない?


中辻

傍から見れば贅沢なのかもしれませんけど、結局すべては今の仕事や環境があってこそなんですよね。学校にもまともに行ってない私が、今こうして会社の役員になるなんて…。

安田

もう、ドラマのような世界ですね(笑)。


中辻

あはは(笑)。たぶん高校に行かなくなって妊娠して…みたいなところまではよくあるストーリーなんです。でも一緒にお仕事している方たちは皆、「そこからどうやって経営者になったの? その道筋が全然分からへん」って言いますね(笑)。

安田

普通じゃ考えられないストーリーですね(笑)。


中辻

だからやっぱり、娘を出産したことだけでなく、安田さんや久保さんに出会えた辺りから私の人生ってワーッと変わっているので、総じて、今のこの環境が私にとって一番の幸福であり贅沢だ、って思います。

安田

いやぁ素晴らしいですね。ただ私からすれば、中辻さんがこうなっていくことは必然だと思っていましたけど。でも自分でそう思っていないところがまた、中辻さんのいいところだとも思いますね。


中辻

そうですかねぇ。正直な話、私は自分のことを「ちょっとお節介で、ちょっと頭の回転が早い女」くらいにしか思っていないので(笑)、経営者の素質があるとは思ってないんですけど…。

安田

いやいや、学歴とか何歳で出産したかとかは関係なく、中辻さんには事業を任せたら絶対に儲けてくれる素質があるんです。だから早めに経営者にしておかないと、絶対誰かに取られちゃうよって久保さんに言ったんです。結果的に、今はまさにWin-Winの関係になっているわけで。


中辻

そんな風に思っていただいてありがとうございます。でも当時の久保さん、そんな危機感を覚えてたんかなぁ?(笑)

安田

どうなんでしょう…今度ぜひ聞いてみたいところですね(笑)。今回も、大変興味深いお話をありがとうございました!

 


対談している二人

中辻 麗(なかつじ うらら)
株式会社MAMENOKI COMPANY 専務取締役

Twitter

1989年生まれ、大阪府泉大津市出身。12歳で不良の道を歩み始め、14歳から不登校になり15歳で長女を妊娠、出産。17歳で離婚しシングルマザーになる。2017年、株式会社ペイント王入社。チラシデザイン・広告の知識を活かして広告部門全般のディレクションを担当し、入社半年で広告効果を5倍に。その実績が認められ、2018年に広告(ポスティング)会社 (株)マメノキカンパニー設立に伴い専務取締役に就任。現在は【日本イチ高いポスティング代行サービス】のキャッチコピーで日本ポスティングセンターを運営。

安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家

Twitter  Facebook

1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。

 

感想・著者への質問はこちらから