「日本一高いポスティング代行サービス」を謳う日本ポスティングセンター。依頼が殺到するこのビジネスを作り上げたのは、壮絶な幼少期を過ごし、15歳でママになった中辻麗(なかつじ・うらら)。その実業家ストーリーに安田佳生が迫ります。
第60回 自分の欠落をオープンにする人に、人は惹かれる

そうですそうです。そもそも私、社長個人には「プレイヤー」としてのスキルはそんなに必要ないと思っていて。先ほど安田さんが挙げられたような能力も、自分の右腕・左腕となってくれる人たちが持っていてくれればいいんです。

というかいわゆる「ブラック社長」の方が、後々感謝されていることが多かったりするなと思って。「性格は悪かったけど、仕事の真髄を教えてくれたのはあの社長だったな」というように。中辻さんはどんな人になら「ついていきたい」と思えます?

でもそこが「人間らしいなぁ」って。だって仕事もできてリーダーシップもあって計画性もあって行動力もあって…みたいな完璧な人ってロボットみたいに見えません? だから、1つや2つ「粗(あら)」がある人のほうが「こんな人でも感情的になったりイライラしたりするんだ〜やっぱ人間なんやな〜」って思うんです(笑)。

笑。ちなみに中辻さんもマメノキカンパニーの経営者ですが、ご自身の「愛すべきポイント」ってどんなところだと思います?

基本的にわりとどっしり構えている方ですし、例えば仕事でなにかトラブルがあっても瞬時に判断して解決に向けて行動できる方だとは思っているんです。でも、漢字が書けないのと、虫が極端にダメ。でもそれが普段とのギャップがあって面白いとか人間らしくていいって言われています(笑)。

あ、それはあると思います。もちろん人に大きな迷惑をかけたり不快感を与えるような欠点は、絶対直すべきですよ。暴言吐いたりとかモノに当たるとか。でもそうじゃない「欠点」や「出来の悪さ」のようなものって、むしろ積極的に出していった方が愛されるんじゃないのかなって。
対談している二人
中辻 麗(なかつじ うらら)
株式会社MAMENOKI COMPANY 専務取締役
1989年生まれ、大阪府泉大津市出身。12歳で不良の道を歩み始め、14歳から不登校になり15歳で長女を妊娠、出産。17歳で離婚しシングルマザーになる。2017年、株式会社ペイント王入社。チラシデザイン・広告の知識を活かして広告部門全般のディレクションを担当し、入社半年で広告効果を5倍に。その実績が認められ、2018年に広告(ポスティング)会社 (株)マメノキカンパニー設立に伴い専務取締役に就任。現在は【日本イチ高いポスティング代行サービス】のキャッチコピーで日本ポスティングセンターを運営。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。