「日本一高いポスティング代行サービス」を謳う日本ポスティングセンター。依頼が殺到するこのビジネスを作り上げたのは、壮絶な幼少期を過ごし、15歳でママになった中辻麗(なかつじ・うらら)。その実業家ストーリーに安田佳生が迫ります。
第81回 バナー広告でも「圧倒的反響」が獲得できる理由
『マメノキカンパニー』さんでは、チラシやポスティング以外の集客についてもご相談に乗っていただけるんですよね? 例えばWeb系の広告とか。
そうですね。最近はバナー広告とかLPのご依頼も増えていますね。
ふむふむ。皆さん、どういう経緯で中辻さんに依頼してくるんですか?
もちろんウチの企業サイトから直接お問い合わせしてくださる方もいらっしゃいますけど、最近は既存のお客様からのご紹介も増えてきています。
そうなんですね。でも紹介ってプレッシャーに感じることはありませんか? 既存顧客が「中辻さんに頼んだら絶対大丈夫だよ」と次のお客さんを紹介してくるわけじゃないですか。そのぶんお客さん側の期待値も上がっているわけで。
うーん…どうでしょうかね。ウチに相談にこられるお客様って、「どんな課題を抱えているか」が明確で、その課題にコミットしてくれる会社を探されている方ばかりなんですよ。
ほう。「なんでうまくいってないのか、全然わかんないです」みたいな人は、いないんですね(笑)。
そうそう(笑)。「これを解決してほしい」ということがハッキリしている分、もちろん大変な部分もありますが、すごくやりがいはありますね。あ、そういう面では「いい意味でのプレッシャー」を感じているとは言えるかもしれない(笑)。
なるほどなるほど。ちなみに先ほどバナー広告の依頼も受けていると仰っていましたが、そもそもバナーってどんな性質の広告なんですか? チラシとは違います?
そうですねぇ。チラシは「問い合わせ」や「新規来店」を取るための広告ですが、バナーは「クリックさせるため」の広告なんです。要は、チラシよりももっと強く興味を引き付けないといけない。
あぁ、そうか。バナーをクリックしてもらわないことには、その先の商品説明やサービス内容が載っているページも見てもらえないですもんね。
仰るとおりです。問い合わせにつながるかどうかはクリックした先のページに依存しているので、バナーはある種「クリックしてもらうことだけに特化している」わけです。難しいけど単純なシステムといえるかもしれないですね。
ふーむ。バナーってチラシと比べるとかなり小さいサイズですよね。限られた情報しか載せられないと、なかなか「クリック」に繋がらないような気もするんですが…。
ちょっと想像してみていただきたいんですが、1から10まで全部情報が載っているより、5くらいまでしか言及されていない方が「え、何? 続きが気になる」って心境になりませんか?(笑)
確かに、情報を小出しにされている方が見にいきたくなっちゃいますね(笑)。
ですよね(笑)。スペースが小さい分、全部の情報を出せない。それによりむしろ「クリックさせる」ことに繋がりやすいんです。一方、チラシは強みを全部書いて、しっかり納得させたうえで問い合わせにつなげるので、そこが大きく違う部分かもしれません。
なるほど〜。ということは、LPの方がチラシに近いんですね。
あ、確かに! 今言われて気づきました(笑)。LPは「しっかりと読ませる」ことが目的になるので、チラシと似ていますね。
なるほど。ところでバナーを作る時ってどんなことに気をつけているんですか?
「強みをギュッと凝縮してデザイン化すること」ですね。キャッチコピーだけをズバッと載せたり、目を引きやすい画像を載せたりするようにしています。
情報を載せられるスペースが狭い分、いろいろな工夫を凝らす必要があるわけですね。
そうですね。他にも「累計販売本数100万本!」って文字で書くと読みづらいし伝わりづらいので、エンブレムのデザインに入れ込むこともよくやりますね。そうすると、ぱっと見てもらえるし「なんかすごい商品みたいだぞ」っていうイメージも持ってもらいやすいんですよ。
なるほど、奥が深いですね。ただ中辻さんに依頼してくる企業って、いろんなパターンのバナーをやり尽くしている場合も多いと思うんです。そういう時ってどうするんですか? 「誰も考えつかなかったようなアイディア」を一生懸命ひねり出します?(笑)
その部分でいうと、まず私たちが依頼を受けた際に一番気にするのが「今までやってきた広告、本当に集計は合っていますか?」というところなんです。というのも、どうしても自社で集計されている場合、「なんとなく」でやり過ごしてきてしまっていることが多くて…。
そうなんですか。「このバナーをクリックした人が何人」みたいな集計ではダメなんですか?
ダメではないですけど、次に繋がる考察はしづらいです。いわゆる「王道のバナー」でも、デザインや作成者、誰に向けて発信するか、などを変えるだけでも、コンバージョンは全く変わりますので。本来であれば、そこも全部1つずつデータ分析していかないと。
へぇ、そこまで細かく見ていかないといけないんですね。
なるほどなるほど。確かに、イチ企業がそこまで突き詰めてデータの集計や分析をしていることってほとんどなさそうですね(笑)。
そうなんですよ〜(笑)。しかもバナーの内容についても「え、それを打ち出してるの?」と思ってしまうこともよくありまして…。
…と言いますと?
お客様ご自身が思っている「自社の強み」と、客観的な立場から見えている「その会社の強み」って、ズレがある場合も多いんです。だからこそ「消費者目線での強み」もしっかり盛り込んだバナーになるようなご提案をさせていただくようにしています。
ははぁ…そこまで綿密に調査して考えて作ってくれるんですね。だからこそ、クリック数も多く獲得できるし、問い合わせや注文もしっかり取りにいけるバナーになるわけか。いやぁ、素晴らしい。ちなみにお値段はどれくらいなんでしょうか?
あ、意外とリーズナブルなんですね。それだけいろいろ相談に乗ってくれるんだからもっと高いのかと思いました(笑)。この対談を読んでいらっしゃる方で「反響が出るバナー」の運用に興味を持っていらっしゃる方は、ぜひこちらにお問い合わせされてみてください!
対談している二人
中辻 麗(なかつじ うらら)
株式会社MAMENOKI COMPANY 専務取締役
1989年生まれ、大阪府泉大津市出身。12歳で不良の道を歩み始め、14歳から不登校になり15歳で長女を妊娠、出産。17歳で離婚しシングルマザーになる。2017年、株式会社ペイント王入社。チラシデザイン・広告の知識を活かして広告部門全般のディレクションを担当し、入社半年で広告効果を5倍に。その実績が認められ、2018年に広告(ポスティング)会社 (株)マメノキカンパニー設立に伴い専務取締役に就任。現在は【日本イチ高いポスティング代行サービス】のキャッチコピーで日本ポスティングセンターを運営。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。