「オモシロイを追求するブランディング会社」トゥモローゲート株式会社代表の西崎康平と、株式会社ワイキューブの代表として一世を風靡し、現在は株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表および境目研究家として活動する安田佳生の連載対談。個性派の2人が「めちゃくちゃに見える戦略の裏側」を語ります。
第37回 トゥモローゲートは上場を目指さないんですか?

確かにいろいろ制約は出てきますよね。とはいえ私世代の感覚でいうと、やっぱり上場って一つの成功の証明というか、すごく強力なステータスなわけですよ。証券会社で鐘を鳴らすことがある種のゴールみたいな。

もう1つは、特に明確な理由はないんだけど、とにかく上場させたいんだ、というタイプ。前者はまったく問題ないと思うんですけど、後者は私、どうなんだろうと思っていて。もうちょっと考えてやろうよっていう。

なるほど(笑)。でも実際、上場っていろいろなメリットがあるわけですよ。資金調達もしやすくなるし、借り入れの個人保証も外れるし。それに何か新しい事業をやるとなったら、メディアがどんどん取り上げてくれるし。そういう旨味があっても、興味はわかないですか。

そうですか(笑)。ここまでくると、意地でも西崎さんに「上場もいいな」と言わせたくなってきました(笑)。お金的にはどうですか。会社の利益でコツコツ報酬を増やすのとは桁が違うお金が入ってきますよ。何十億何百億みたいな。

すみません、そっちにも興味なくて(笑)。というか、経済的な意味では今でもう十分なんですよね。報酬が増えるのは嬉しいですけど、それが増えたことで得られる喜びとか幸せって、もう極端にはアップしない気がして。

へぇ、なるほどなぁ。それはそれとして、もう一度上場の話に戻しますけれど(笑)。知名度という意味ではどうです? YouTubeやXでは既に有名人の西崎さんですが、テレビにバンバン出るようになったらさらに有名になれますよ。

自分たちのポリシーを曲げなきゃいけない場合もあるかもしれませんしね。そう思うと、確かにトゥモローゲートさんは非上場ままの方がいいのかもしれませんね。
対談している二人
西崎康平(にしざき こうへい)
トゥモローゲート株式会社 代表取締役 最高経営責任者
1982年4月2日生まれ 福岡県出身。2005年 新卒で人材コンサルティング会社に入社し関西圏約500社の採用戦略を携わる。入社2年目25歳で大阪支社長、入社3年目26歳で執行役員に就任。その後2010年にトゥモローゲート株式会社を設立。企業理念を再設計しビジョンに向かう組織づくりをコンサルティングとデザインで提案する企業ブランディングにより、外見だけではなく中身からオモシロイ会社づくりを支援。2024年現在、X(Twitter)フォロワー数11万人・YouTubeチャンネル登録者数19万人とSNSでの発信も積極的に展開している。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。