第48回 今の成功は「自分の魅力のおかげ」だと思いますか?

この対談について

「オモシロイを追求するブランディング会社」トゥモローゲート株式会社代表の西崎康平と、株式会社ワイキューブの代表として一世を風靡し、現在は株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表および境目研究家として活動する安田佳生の連載対談。個性派の2人が「めちゃくちゃに見える戦略の裏側」を語ります。

第48回 今の成功は「自分の魅力のおかげ」だと思いますか?

安田

西崎さんはXのフォロワーも多いし、youtubeも登録者がすごいじゃないですか。その理由ってやっぱり「西崎さん自身が魅力的でおもしろいから」だと思いますか?


西崎

いやいや(笑)。Xはさておき、youtubeは完全に編集チームの力だと思いますよ。僕は全然大した話はしてないんですけど、彼らがすごく上手にまとめてくれるので(笑)。

安田

いやでもね、編集しても大したものにならない人がほとんどなんですよ。だからやっぱり西崎さん自身がすごいんだと思うんですけど。


西崎

うーん、いや、もちろん「めっちゃつまらない奴」ではないと思ってますけどね(笑)。でもフォロワーや登録者に関して言えば、やっぱり「数をこなした」ことで得られていると思っていて。だって僕らyoutubeだけで2000本以上動画出してるんですよ。

安田

2000本! それは確かにすごいですね。とはいえ、2000本出せば全員が10万人以上に登録されるかと言えば、やっぱりそんなことはないと思うんですよ。1万人くらいはいくかもしれないですけど。


西崎

それでいうと、出演しているのが僕だけじゃないってのもあるかもしれませんね。実際、僕が出ている動画ってもう23割くらいのものなんです。残りは他の社員の密着動画とかプレゼンとか研修動画で。

安田

なるほど、出演者がたくさんいらっしゃるから、バラエティに富んだ企画もできるわけですね。でも、そうは言っても結局、西崎さんの動画が一番見られてるんじゃないですか?


西崎

そんなこと全然ないですよ。僕より数字持ってる社員がいっぱいいますんで。

安田

へぇ~、それはすごい。でも、確かにyoutubeではそうかもしれませんが、Xに関して言えば、やっぱり西崎さんが一番目立ってるように感じますけどね。リポストとかもすごく多いですし。


西崎

うーん、だとすると、それは社長特権かもしれません。というのも、先日の本の寄贈もそうだし、オフィス内にレストラン作るとかも、全部会社全体で取り組んでいることなんです。でも、それらを世の中に伝えるときには、やっぱり僕が代表者として前に出ることになるじゃないですか。

安田

ああ、なるほど。実際は会社全体の成果なんだけど、世間のアテンションは西崎さん個人に集まりやすいってことですね。でも、心の底では「まぁ俺が一番面白いんだけどな」って思ってるんじゃないですか?(笑)


西崎

ないない(笑)。自分だけが突き抜けている感覚はまったくないです。

安田

ふ~む、そうですか。でも一方でね、西崎さんは「オモシロイ会社を作る」ってことにはものすごくこだわっているじゃないですか。そういう発想が出てくる時点で、やっぱりどこか「自分は普通ではない」と思っているんじゃないかと思うんですけど。


西崎

ああ、確かにそういう感覚はあったかもしれません。普通に就職して、そのまま定年を迎える人生ではないだろうな、とは思っていたので。

安田

実際それで独立してトゥモローゲートを立ち上げているわけですもんね。じゃあ、面白さとは別でもいいんですが、自分の優れている点を挙げるとすればどこですか?


西崎

そうですねぇ。人を見る能力はけっこう強いかもしれません。それから経営判断のバランスも割と自信あります。いろんな個性の社員を集めて、それぞれの頑張りをうまく経営的な成果に持っていく力というか。

安田

ああ、わかる気がします。でも、しつこくて申し訳ないですけど(笑)、トゥモローゲートの持つ強みとして考えた時に、「西崎さん自身の魅力」はかなり上位だと思いますけどね。実際西崎さんファンって世の中にいっぱいるわけで。


西崎

それに関してはすごくありがたいなと。めちゃくちゃ嬉しいですし、そういう方に支えてもらって僕がいるんだなと思ってます。

安田

なんか本当に謙虚ですよね(笑)。


西崎

いや、だって本当にそう思ってますもん(笑)。自分ひとりでやっている感覚が本当にないんです。

安田

うーん、なるほど。「もちろん自分が一番面白いと思ってます」と言わせたかったんですが(笑)、どうやら本当に謙虚な方のようですね。

 


対談している二人

西崎康平(にしざき こうへい)
トゥモローゲート株式会社
代表取締役 最高経営責任者

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1982年4月2日生まれ 福岡県出身。2005年 新卒で人材コンサルティング会社に入社し関西圏約500社の採用戦略を携わる。入社2年目25歳で大阪支社長、入社3年目26歳で執行役員に就任。その後2010年にトゥモローゲート株式会社を設立。企業理念を再設計しビジョンに向かう組織づくりをコンサルティングとデザインで提案する企業ブランディングにより、外見だけではなく中身からオモシロイ会社づくりを支援。2024年現在、X(Twitter)フォロワー数11万人・YouTubeチャンネル登録者数19万人とSNSでの発信も積極的に展開している。

 


安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家

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1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。

 


 

 

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